今年は実家から苗をもらってきた、柏葉あじさいが、

はじめて花をつけてくれました照れ

まだ、少しですし、小さめのお花ですが、

すごく嬉しい💕



 2021年に他界した母が大事にしていたあじさいなのです。

バラが咲くころ、あじさいが咲くころ、

母の闘病で実家に通い詰めながら、息子の再発治療もして、

必死だった日々を思い出します。

 

長男の病気が発覚した頃は、両親も義父母も元気で、

お見舞いにも何度もきてくれて、手術の日にも全員できてくれて。

中でも実母には、事あるごとに支えてもらっていました。

 

仕事もしていて趣味も豊富で、

互いの両親4人の中でも、

一番活動的だった実母に異変があったのは、

新型コロナの緊急事態宣言中、外出自粛の時期でした。

 

2020年の夏、久しぶりに実家を訪れると、

 

「あれ?お母さん、少しやせた?」

 

母は、コロナのストレスだと。

外出を怖がっていて、

かといって、家にいてもストレスがたまる、と。

 

確かに、コロナのストレスが言われていた時期でしたし、

母の精神的な状態は心配でしたが、

まさか、母の体の中に病がひそんでいたとは、

その時は思いもしませんでした。

 

秋頃には、だんだん外にも出るようになり、

たまに会って、映画くらいはいいよね、と見に行ったり。

仕事も再開して、少しづつ元気になっているようにも感じていました。

息子の再発がわかった後も、病院に付き添ってくれた時もありました。

 

けれど、年が明けた2021年。

1月中旬に会った時には、少し食べる量が減っていたような気もしたけど元気で。

2月は、うちは子犬を迎え、リフォームもあったりで会う機会はなく、

母も子犬に会いに行きたいと言っていたのに、次第に歯切れが悪くなり・・・

何となく違和感はありました。

 

3月はじめに久しぶりに母と映画にいったら、

明らかに歩みが遅いし、ほんの少ししか食べない。

母はその当時も仕事にも行っていましたが、

1月に会った時との変化に驚き。

とにかく早く病院に行くように、何なら一緒にいくよ、と。

母は、自分で行くから大丈夫。受診してみると。

 

それから数日後、長男の外来の日。

母から電話があり・・

 

「どうしよう、私もがんみたい・・」

 

父に付き添ってもらい近所の内科を受診し、

すぐに大きい病院に行くよう紹介され、これから行く、と。

 

その時はショックではあったけど、

母の様子からして予感もあって・・

母のことも実家のことも支えなければと覚悟しました。

 

母は即入院。検査の結果、胃がんと判明。

主治医が説明しながら見せてくれた内視鏡の写真を、

もう見なくていいです、と母がいうくらい、

あちこちに転移していて手術不可。

でも、まだ体力があるからやってみましょう、と

抗がん剤治療となりました。

 

「孫も頑張っているのだから、頑張ろう」

そう思って挑んでくれたのだろうとも思います・・・

 

母が退院するまでに弟と実家を片付け、

介護保険の話を進めに社協にいったり。

父は持病の通院を怠って、怠薬もしていたため、

病院に連れて行ったり。

直前まで仕事をしていた母の生活も一変。

 

息子とはまた違った経過をたどった母の、

闘病生活のはじまりでした。