過去を振り返って書いています(2020年10月末頃)

ゆっくりペースですが・・・あせる

 

今回は、長男の病気のことを、次男に伝えた時のことを書きますね。

 

長男の病がわかったとき、5歳下の次男は小学6年生でした。

もうすぐ卒業、中学生になる、という時期でもあり、

兄のことをどう伝えるかにはかなり悩み・・・

 

長男と次男は、性格的には真逆なタイプですが、

小さい頃から仲は良く、

入院して手術をしたお兄ちゃんのことを、

とても心配もしていました。

 

次男がどのように受け止めるかも気がかりでしたし、

伝えること自体とても辛いことで・・・

相談支援センターでも専門の方に相談もしたりもして。

 

長男にもどうするか相談し、

次男とはこれまでと変わらず、

普通にいてほしいという意向もあったので、

いつかは話さないといけないことではありましたが、

腫瘍を手術でとった、という話や、

術後もしばらく治療に通うという話はして、

「がん」という病名を出さずに伝えていました。

 

術後の抗がん剤が終わったら伝えようと思ったりもしたけど、

長男も元気になっていったし、

このまま無事に5年経過して、

実は「がん」だったんだよ、って言えたら・・・

そんな祈るような思いもあって、

そのまま言えずに時が過ぎていました

 

そして、2020年10月末に再発。

その時は、次男も中学2年生になっていましたし、

もう話さなければと、

実は「大腸がん」だったこと、再発してしまったことを伝えました。

これまでちゃんと病名を伝えていなかったことも詫びたところ、

 

「でも、おれ、知ってたよ」と。

 

そうなの?いつから?と聞くと、

 

「最近だよ。お兄ちゃんがツイッターでつぶやいていたのをたまたま見た」と。

 

え!それでどう思ったの?

 

「だから言えなかったんだな、それは言えなかったよなって思ったよ」と。

 

お友達と塾の帰りにツイッターを見ていたら、

お兄ちゃんの「がんが再発した」という投稿を見つけてしまって、

びっくりしたんだと。

だけど、腑に落ちた、と。

私は長男がつぶやいていたことも知らなかったのですが、

次男は一人じゃなくて、お友達が側にいてくれた時でよかったのかもしれません。

 

家族は第2の患者ともいわれているし、次男も辛いときは一人で抱えないで

私たちに話してほしいし、

誰かを頼っていいのだからと伝えて。

 

「おれは大丈夫だよ。それに治るって信じてるから」

 

次男はその時そう言いました。

その当時は、その言葉に力をもらえて・・・

その後の次男の様子も気がかりでしたが、

変わらず元気に過ごしてくれています。

 

でも、痛みで苦しんだり、時には入院したり。

今に至るまで治療は続いているので、

次男なりに心配し、我慢したり、

気をつかっているところもあると思いますが・・・

 

今は、17歳。高3になった次男。

長男が病気になった年齢になっていて。

この年齢で罹患していたのだと思うと・・・

つい重ねて思い出してしまうこともあるのですが、

元気に好きなことしている姿にもまた救われています。