堂々と見える人と見えない人の差「癖をみつけよう①」 | ボイス&スピーチ/アクティングトレーナー 西村長子

ボイス&スピーチ/アクティングトレーナー 西村長子

今や本質を問われる時代。
インプットとアウトプットのバランスが問われ、「個」としての、ものの見方や考え方が求められています。
「声」や「話し方」そして「演劇」という角度から個をサポートします。

声と言葉と身体は三位一体。

さて、質問です。
「あなたには、自分の前で腕を組む癖はありますか?」

 

今日のお話は普段何気なくやっていることが
実はあなたの内面を良く表わしているというお話です。

さて、もう1つ質問です。
「腕を組んでいる人を見て、あなたはどう感じますか?」


さて。どうだったでしょう。

「腕を組んでいると偉そうに見える」という人は、
ちょっと人を見る見方を考えてみることをお奨めします。

この「腕を組む」という身体の使い方は、
実際にワークなどでご覧頂くと皆さんが驚くことなのですが、
実はまったく偉そうに見えません。
偉そうに見えるどころか、実はこの行動は、
自分をクローズしているという態度ですので、
堂々としている相手の前では、逆に縮こまってしまっている
ということを相手に知らせているようなものです。

堂々としている相手を観察してみましょう。
腕を組まず、どっしりとして、身体を開き、堂々と立っていませんか?
外国人の方を見るとよく分かるのですが、
彼らが堂々としているように見えるのは、
身体の使い方がとても上手(彼らは無意識にやっていると思いますが)
なのです。

余談ですが、以前、スペインからいらした方が、
「日本人はみんな、マスクをしているけれど、
いつから、こんな風になったの?」
「皆さん、病気ですか?」と聞かれたことがあります。

「顔を隠す」という行為は、スペインではあまりなく
「マスクは病気の人がするもの」
なのだそうです。
彼らには、マスクも自分を隠すもの。
自分をクローズしているものに見えたのでしょうね。

こうして、無意識の行動を改めてみてみると、
自分が外からどう見えているのが見えて来ます。

是非これから、自分のことを観察してみてくださいね。