spill. 失くさないようにと、掻き抱くほどに零れていく。 待って、待って、いかないで。 大切なんです、失くしたくないんです。 零れていくモノたちが僕をあざ笑うように次々と零れていく。 ああ、止められない。 絶望した僕は、息を止めてこの世の終わりを待った。 でも、いつまでたっても終わりは訪れなくて。 ああ、終わることすら許されないのだろうか。 ひとり、絶望して、また、微かな望みを抱いて、周りにあるモノたちを掻き集める。 そうして、繰り返していくのです。 絶望とは、もう長い付き合いなのです。