「ゴドーを待ちながら」 | チャキチャキおばさんのブログ

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そんな日々の記録です。

ずっと、楽しみにしていた 芝居、(こちら



JAPAN MEETS・・・ー現代劇の系譜をひもとくー Ⅳ


「ゴドーを待ちながら」 



確かに、 衝撃的!



私の座席は最前列席。 なので、息づかいまでシッカリ聞こえました。



舞台装置は、至ってシンプル。 


ド~ン! と、会場の真ん中につくられた一本道と、一本の木。それだけ。



出演者は5人。


ヴラジミールとエストラゴンの二人は出突っ張り。二人だけの会話が延々と続く。


そして二人は、舞台(一本道)じゅうを動き回る。走り回る。




芝居のあらすじは、

「ヴラジミールとエストラゴンが、会ったこともないゴドーが来るのをいつまでも待ち続ける。」



二人は、ひまつぶし(?)をしながら、無駄な(?)時間を過ごしながら、気晴らししている。

時には首つりさえも考えて。・・・そして、同時に自分の運命をもみつめている。




一見、喜劇。 だけど・・・、なぜか、心の底から思いっきり笑えない。


演出家 森 新太郎さんは、


「自分は今まで何をしてきて、これから何をするんだろう」

説明しがたい不安に襲われることって誰にでも絶対ある。


説明しがたい不安に襲われて一時停止するものの、そこからまた動きだす。とりあえず。

皆よく分からずに生きているんだ。




生きるってそんなものなんじゃないかなぁ。 そうかもなぁ。



目の前に起こることで、ただひたすらに生きているだけなのかもしれない。




舞台は、シンプルなだけに役者さんは難しかったんじゃないかな?


さすがベテランのヴラジミールとエストラゴン。芝居にすっかり引き込まれました。



汗だくで体当たりの演技に拍手です。



・・・・・「ゴドーを待ちながら」 う~ん、深~いです。