こんにちは。渡部です。

 

先日、ソナチネの本を楽器店に見に行きました。

色んな出版社が色々な本を出していますが、

子供にとって見やすい、分かりやすい、理解しやすいソナチネの本は

なかなか無い!!

 

そもそも、私が子供の頃使った本は、全音の本で、スラーやスタッカート記号などのアーティキュレーションが、たくさん書かれている本でした。

 

ま、その時は、私も右も左も分からないまま、教則本を順番にやっている

という感じでしたので、曲の解説なども当時、読んだ事がありませんでした(多分(^^;)。

 

だから、曲を弾いていて、「あ、この曲、明るい感じだな」とか、「暗い感じだ~」くらいの解釈にとどまっていた印象(^^;。

 

いま、指導する立場に立って、「実は古典派の曲集だった」とか、「曲の構成はこうなっていた」とか、「そもそも、ソナチネの本は、将来、ソナタや、ベートーヴェンソナタを弾くための簡単な曲を集めたもの」とか、何も知らずにやっていた。

(というか、そもそも、そんな説明はされた覚えがない(^^;)

 

一応、教則本の順番として、バイエルが終わったら、ブルグミュラーで、ソナチネで、ソナタなどとなっているが、果たして習っている子すべてが、この教則本をすることを

望んでいるかといったら、疑問・・・

 

なので、最近では、本が変わるタイミングで、次の本は何をやりたいかを

聞くようにしています。

 

 

あ、で、話を戻して、オススメのソナチネの本ですが、

二冊ほどあります。

 

 

主に子供が使う事が多いであろう、ソナチネの本ですが、

とにかく、解説が難しい!!

 

曲を理解せずに、弾いて終わりそうだが、この本は、轟 千尋さんという方が子供にも分かりやすく曲を理解できるように解説してくれています。

 

選曲については、ソナチネアルバムの1巻、2巻から、お勧めの曲がピックアップされています。(私も1巻は結構やったが、2巻は2、3曲くらいしか、弾いた形跡がない(^^;)

 

楽譜も他のソナチネアルバムの楽譜に比べて音符が大きく、見やすくなっていると思います。

(私が子供だったら、ソナチネやるならこの本がよかった・・・)

 

 

 

こちらの本は、今井顕さんが、それぞれの作曲者の原典版に基づいて校訂しなおした楽譜です。

 

私が習った頃にはスラーやフォルテなどの強弱記号がたくさん書かれていましたが、

どうやら、作曲者が書いたのではないものが、たくさん書かれていたとの事!!

 

でも、当時は何の疑いもなく、楽譜に書かれている事は、必ず守って弾く!って

言われてましたから、スラーや、スタッカートなど、すべて楽譜通りに弾けるまで、

注意されましたよ。

 

でも、年月たって、「これは作曲者によるものではなかった」と、今頃言われても~!

みたいなところが正直ある訳ですね。

 

で、前置き長くなりましたが、この本は、後付けされたスラーなどのアーティキュレーションがなく、作曲者が書いたスラーや強弱記号が残された楽譜となっています。

 

なので、楽譜を見るととてもシンプルな感じになっています。

この本の目的は、「自分で考えて弾こう」という事です。

 

素材は与えられているので、それをコックである弾く人が、

「この曲はどう弾いたら素敵に聞こえるか?」

という事を考えて弾こう

というコンセプトになっています。

 

また、古典派時代の曲の代表的な構成、

「提示部⇒展開部⇒再現部」

というのが、初めてソナチネを弾く人には分かりずらいですが、

ちゃんと楽譜に書いてくれてあるので、

曲を理解する上でとても参考になります。

 

(ただ、曲の解説については、小学生には難しいので、レッスンで使うなら

先生の助言などが必要と思います。)

 

というわけで、今回はソナチネアルバムのおすすめの本について

紹介させて頂きました。

 

参考になれば嬉しいです(^^♪。