今日、
私たちはいったいどこに向かっているのか
いや・・・
どこに向かいたいのか・・・
そんなことを考えた。

言葉は、私たちに与えられた
高等なものであるのに
それを、使えなくなってしまっている人に
本当にね。。。嫌気がさした。

「アナタタチハ、ドコニ、ムカイタイノ?」

そう問いたかった。
きっと、今、自分の取っている行動さえも
客観的に見られなくなっているんだろう。
とは思いながら。

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朝のバス車内でのこと

まずは私の足をね、
しこたま踏んづけた人がいた。
彼女は、踏んだのはわかっていて
「あ」という顔をした。
それだけで終った。
その時もね。
ジンジンする足が痛い。と思いながら
この人は「言葉を無くしているな」と
そう思った。
その人は、気まずそうに私から遠ざかった。

次はね、目の前に座っていたオジサンの足を
踏んづけたお兄さんがいた。
彼はそのまま立ち去ろうとしたのだけど
おじさんは「言葉」よりも先に
「傘の先」で、その人の背中を突いたのね。
お兄さんは「何だお前」って「カッ」とした。
おじさんは「足を踏んでそのまま行くな」と
怒鳴った。
お兄さんは「傘の先」をおじさんの顔をめがけて
振り下ろした。
おじさんのメガネが飛んだ。

運転士さんは固まって
車内は。。。静まり返った。

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もう少し長引いていたら、
私はきっと黙っていられなかった。
「あなたたち、口があるでしょう」って
言いたかった。

混んでる車内から
そこで降りたいお兄さんが
足を踏んづけていたことに
気づいていたかどうかは別にして。

オジサン。
言葉の前に「傘の先」で相手を突くのは
失礼だよ。

お兄さん。
傘の先を顔をめがけて振り下ろすのは
言語道断。

あぁ。
私たちはもしかしたら、退化してるんじゃないのか?
高等な「言語」を頂いているのにも関わらず
「言葉」を使わずに、拳を振り上げるなんて
本当に悲しい。


あぁ。
この国の人たちは、いったいどこに向かっているんだろう?
そう思わずにはいられない出来事だった。