訳あって、昨年4月からアルバイトをしているビジネスホテル。
(訳のお話は別の機会にゆずるとして)
週に何度かホテルのフロントに立っています

このテーマ「フロントデスクの向こう側」は、
私がフロントデスクからみた様々な人生模様や現代社会を切り取っていこうと思います。

ホテルには毎日、本当にたくさんの人が出入りをします。

様々な国籍、地域からのお客様
男がいて女がいて
ビジネスマンもいれば自営業もいる。
日本に一時帰国している日本人や
ビジネスをしにくる外国人もいる
そして、受験生から老人…
クレイマー

今日はそんなお客様とのやり取りの中で考えた
「生きる力」についてのお話です。

私たちの暮らす日本は、出る杭は打たれる国です。
足並みを揃えることがいい事。
そう思っていませんか?
最近のニュースなどをみると、
この国から、新しいものや、真のリーダーが生まれるのか…と
疑問に思うのです。

日本の教育は、先生や親の言う通りに動けない人たちはみな
「悪い子」
になってしまう教育システム。
この現状が何を生むのでしょうか。
近頃ではモンスターペアレントの影響で、「勝ち負け」をつけることさえ
悪いことになっている教育現場。
アホか…と思います。

まさに教育の弊害が体中から溢れている人が本当に多く、

「自分でものを考えられない」
「相手の意見を受け入れられない」
「工夫できない」人が増えています。

そして、

「負ける」ことを知らない。
「傷つく痛み」を知らないままに成長した子どもたちが危ういのです。
そういうことにクレームをつける大人が、子どもたちの可能性を
抓んでいるといってもいいくらいです。

こういう行動は、相手に対して暴言を吐いたり、
相手を物のように乱暴に扱い
相手に威圧感を与えて、物事をうまく運ばせようと言うスタイルが
横行してゆく種を植えているように思えるのです。

全てがマニュアルどおりに行われ、「創意工夫」が失われたとき、
人は自分で考えることを止めてしまうのです。
「痛み」をなくしてゆくことは、ゲームの世界で生きているようなもので
「想像」をすることを手放してしまうことです。

そう、マニュアル社会は洗脳社会のはじまりかもしれません。
戦争にゆくことも怖いことじゃない、
だって自分たちの身を守るためだよ
そんな洗脳をされているような気さえします。


フロントデスクの向こう側に見え隠れする
この国の人たちの「人間力」の低下。

「生きる力」を身につけること=「考える力」を身につけること。


今のこの日本という国に、一番必要なことのような気がします。