先週の日曜日は

生馬選手の紹介をし

前鋸筋の話題を出しましたが

車椅子レーサーに限らず

スポーツ競技全般において

とても大切な筋肉ですので

今日は改めてこの筋肉を

しっかり刺激するための

ファーストステップを

紹介していこうと思います。

 

 

ご興味ある方は是非お読みください。

 

前鋸筋は


肩甲骨の外転、上方回旋筋であり

外腹斜筋ととっても仲が良く


下降挙筋とセットで動くと


胸郭の回旋動作を行います。

 

つまり押し動作や回旋動作がある

競技者にはとても大事な筋肉であり

そう考えると、ほぼすべての競技に

必要な事もうなずけると思います。

 

そしてこの前鋸筋が分かりやすく

良く働く場面が

手をついて押したときで

導入エクササイズとしては

四つ這いポジションのトレーニングが

良いと思います。

 

そして先程

手をつくと先程いいましたが

この手の付き方がとても大切なのです。

 

結論からいうと


 

この部分で押さなければ

前鋸筋のスイッチは入りません。

 

このために

まず大切な事が


手をついた時人差し指がセンターと

なっているかという事です。

※人差し指がやや外を向く位でも良い

 

やってみれば分かりますが

中指をセンターにすると

親指側までべったり床に接地し

上の写真であげた部分はうまく使えません。

 

対して人差し指センターだと上記写真部分が

つきやすいと思います。

 

しかし・・・

人差し指をセンターにしても

上手くできない時があります。

それは肘をロッキングしている時です。

※肘を逆関節決めるくらい伸ばすという事


 

肘をロッキングすると

極端な回内運動がおきるため

手のひらの内側までべったりついてしまいます。

そこで肘のロッキングを解除し

肘にわずかにゆとりを持たせるのです。


すると足のアーチのように

手にもアーチができ

綺麗に写真部分で押せると思います。

 

さらに手の幅ですが

前鋸筋だけの事を考えると

ワイドスタンスで構えた方が


肩甲骨平面上に腕が位置するため

ひじょうに前鋸筋スイッチが入りやすいです。

※この場合手を外へ向け

上写真部分で押しましょう。

 

プッシュアップをするなら


 

このくらいの幅が良いと思います。

 

 

T52クラスの方は

(体幹がきいていない、手がうごかしづらい方)

エルボーでいきましょう。


実際WorldACの佐藤選手には

エルボーでビシバシ床もしくはローラーを

押してもらっています。

 

長くなりましたので

今日はここで終了します。


前鋸筋のスイッチを入れる押し方が分かれば

手をつかないプッシュ系のトレーニングでも

イメージできやすいと思いますので

まず床押しもしくはローラー押しから

励んでみてくださいね!