工藤遥出演の2つのドラマとこれから。。 | チョッキーQ.の『ハロプロ物語 feat. 工藤 遥』

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モーニング娘。を中心としたハロプロに関して自分が思ったことを、日記ではなくエッセイ風のまとまった文章でUPしています。
(鞘師里保と工藤遥の”卒業”など)


工藤遥が出演していた連続ドラマMBS/TBSドラマイズム『ロマンス暴風域』とWOWOWオリジナルドラマ『ダブル』が相次いで最終回を迎えた。
始まった時期が違うのに最終回が同じ時期というのは、『ロマンス暴風域』が全5回という連ドラとしては非常に短い作品だったからだ。
今までのドラマでは単発出演が多かったが今回のはどちらも連続ドラマで重要な役をもらっていたこともあり、女優工藤遥にとってどちらも里程標となるような重要な作品だった。乙女のトキメキ
特に『ロマンス暴風域』は風俗嬢の役ということで本人も相当な覚悟を持って敢えてこの役を選んだということだ。
そうなると観る方にもそれなりの覚悟が必要だと心して鑑賞したのだが、観ていて堪らなく切ない気持ちになった。ぐすん
それは別にあの工藤遥が濃厚なラブシーンを演じているからではなく、彼女の演じるせりかという女性がそういう切なさと哀しさを内に秘めているキャラだったからだ。悲しい
結婚した相手がいながら主人公の民生と情事を重ねていて、「旦那さんって、どんな人?」と聞かれて「絶対に逃げられない人」と答えた時には、ひょっとして暴力的な束縛を受けているのではないかと心配したが、そうではなくて自分を片田舎から救い出して世の中を見せてすべてを教えてくれた旦那との結婚を守る責任があると思っているからだった。
そういう一途な気持ちと自分のような人間はこれ以上の幸せを求めてはいけないという思い込みが観ていて苦しいほどに切なくなったので、そういうキャラを演じきったどぅーの演技は大成功だったということだ。合格
ただ、このドラマでちょっとがっかりしたのは主人公民生のキャラだ。最初は誠実だけど女性にはモテない風のキャラとして出てきたと思うのだが、3話あたりからいろんな女と取っ替え引っ替え寝て、こいつめっちゃモテモテじゃん!と思ってまったく感情移入できなくなったこと。ガーン
もちろんそれはどぅーとは関係なく、そういうお話だったということだが。




一方の『ダブル』の方は現役の人気アイドルでありながら演技派女優としても高い評価を受けている今切愛姫というせりかとは真反対の華やかなキャラを演じていた。晴れ
アイドルにあるまじき大胆な行動をしてマネージャーを泣かせたりで「私、もうすぐ事務所クビになるかも」などと言いながら内心では「事務所が売れっ子の自分を手放すわけがない」と思っている、かなりカッコいい役でもある。ラブラブ
なんかモーニング娘。時代の工藤遥を思うとちょっとうらやましいような気もするキャラだ。本当はこの愛姫のようにモーニング娘。に在籍しながら女優の仕事をしてドラマのエンドロールに「工藤遥(モーニング娘。'??)」というクレジットが出てほしかったなどとも思う。
しかしどぅーだけではなくハロメンはみなアイドルとしては優等生であり不満は感じても事務所の意向に逆らったりはしない。ただよそのアイドルに比べて卒業する年齢が早いところに彼女たちのささやかな主張があると思うのは私だけだろうか?アセアセ汗




いや、つい話が脱線してしまったが、とにかくこの2つの仕事を通して私が感じたのは工藤遥の”女優としての本気”だった。真顔
『ダブル』の今切愛姫は原作を読んで「この役を自分以外の人がやっていたら嫉妬しただろう」というほど入れ込んでいた。
特に9話と最終話のどぅーの演技はかなりの熱演で、9話の愛姫の「芝居と出会わせてくれたから、アイドルやってよかったなぁってほんと思う」というセリフには共感しすぎて涙が出てきて、「おこがましいけどこのセリフは自分にしか言えない」と思ったそうだ。グッ
(余談だが、最終話で主人公の多家良が妄想に追われて町中を走り回るシーンで前方に扉が現れた時、あの扉の向こうには菊池桃子がいてハロプロの楽屋につながっていると思ったのは、私だけではないはず。。あせる

『ロマンス暴風域』の風俗嬢役を受けた時は「”アイドル女優”というイメージから脱出したい」という気持ちがあったそうだ。
しかしそもそも”アイドル女優”という職業はない。一人の女優をアイドルとして見るかどうかはファンの気持ちによって決まるものだ。
昔からいろんな女優さんをアイドル視してきた私は、アイドル女優は普通の女優より劣るとは全然思っていない。小泉今日子や菊池桃子は今でもりっぱなアイドル女優だと思っている。ドキドキ
だから工藤遥にも「風俗嬢をやったからもうアイドル女優は卒業」などと思わずに今後も清純なアイドル的な役もこなしてほしいと思っている。
そういえば『ダブル』の最初の方には中山忍が出演していた。この人もアイドル女優のレジェンド的な存在であり、アラフィフとなった今でも可愛さと大人の風格を併せ持ったいい女優さんになっていた。どぅーの将来もこういう女優をめざせばいいと思う。虹

ところで、私が今後どぅーにやってもらいたい役は女刑事だということを随所で述べてきたが、具体的にこの作品がドラマや映画化されたら演じてほしいキャラがある。
それは加藤元浩の小説『捕まえたもん勝ち!』シリーズの主人公七夕菊乃(たなばた きくの)である。(今のところ長編3冊が出ている)

 


このキャラはなんとアイドルグループ出身で解散してから警察学校を出て警視庁捜査一課に配属になったという変わった経歴だ。星
”キック”というあだ名がついているが、名前が”菊乃”だからという以外に、警察学校の柔道の教官をハイキック1発でKOしたという武勇伝があるからだ。筋肉
工藤遥も小学校時代に男子を蹴って泣かせたことから”キック女王”というあだ名がついていたし、モーニング娘。に入ってからも出川哲朗の顔面に蹴りをいれたりしていたので、よけいピッタリの役だと思う。OK
ちなみにこの作者の加藤元浩という人はマンガと小説の両方でミステリを書いている”二刀流”の使い手で「ミステリ界の大谷翔平」とも言うべき珍しい技能の持ち主だ。キラキラ
そのマンガの代表作『Q.E.D. 証明終了』は昔NHKで連続ドラマ化されて主人公の水原可奈役を当時モーニング娘。リーダーだった高橋愛が演じていた。(23歳で女子高校生役^^;)
このようにモーニング娘。とも縁のある原作者だけにぜひ工藤遥の七夕菊乃も実現してもらいたいものだ。お願い

 

 

 

 

 

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