ルパパト第37話と”妄想病”再発。。 | チョッキーQ.の『ハロプロ物語 feat. 工藤 遥』

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モーニング娘。を中心としたハロプロに関して自分が思ったことを、日記ではなくエッセイ風のまとまった文章でUPしています。
(鞘師里保と工藤遥の”卒業”など)


こんなにルパパトにハマっていながら、私はまだ子供向け番組と思ってそのパワーをナメていたようだ。σ(^_^;)
11~12月にシアターGロッソで行われる『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー特別公演』(要するに”ご本人登場”のヒーローショーだ)の先行受付に申し込んだのだが、結果はみごとに落選。第3希望まで書いたのでどれかに引っかかるだろうと思ったがダメだった。^^;
仕方がないので一般販売に賭けようと思うが、望みはかなり薄いだろう。公演数がかなり多いのでどこかに穴の回があればいいのだが、見当が付かない。

 

 

ところでその公演スケジュールを見て気付いたのだが、12月の15,16日にも公演が入っている。ということは…工藤遥は飯窪春菜の卒業公演である今回のモーニング娘。'18武道館は観られないということか?
それはどちらにとっても残念なことだと思ってよく見たら、最終公演の開始時刻が16:30だった。…そう、基本的に子供向けのショーなので、そんなに遅い時間まではやってないのだ。
ということは16日の最終公演が終わってからすぐに武道館に駆け付ければ、どうにか後半には間に合うだろう。後楽園と武道館は距離的には近いので車で…いや、いっそのこと空を飛んで行けば!
そう思った時、私の頭にある妄想シーンが浮かんだ。例によってまた病気が発動したのだ。(以下の話はあくまで妄想ですので、実在の人物や団体名とは無関係です^^;)

 

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12月16日の東京ドームシティーシアターGロッソ。この日のヒーローショーが終わって工藤遥は快盗衣装のまま真っ先に会場を飛び出した。
「ヤバヤバ!もう始まってる」そう言って彼女はVSチェンジャーからイエローダイヤルファイターを射出するとそれに飛び乗って真っ直ぐ九段下方面へ。日本武道館が見えてくるとモーニング娘。'18の歌声と会場の歓声も聞こえてきた。
それを聞いて一刻も早く着きたいと思った彼女は、そのまま武道館の2階の窓から飛び込んで、どこかの壁にぶつかって下に落ちた。
「ふぅ~、セフセフ。何とか間に合ったみたい。。」そう言って周りを見回すと、なんとそこはステージの中央!
突然の闖入者に驚いた12人のモーニング娘。'18メンバーはポカンとして彼女を見つめ、客席も呆気にとられている。
気まずい空気に苦笑いしながら立ち上がった工藤の所へ飯窪春菜がゆっくりと近付いて来て声を掛ける。
「来てくれたのね、どぅー。ありがとう♪
そう言って飯窪は工藤の顔からベネチアンマスクを外すと(←そんなもん、まだ着けてたんかい!^^;)、観客席に向かって「みなさん!文字通りの”飛び入りゲスト”は、元モーニング娘。10期メンバーの工藤遥ちゃんです!」
満場の観客席が大歓声に包まれる中、ステージ中央で抱き合う10期の4人。すると期せずして観客席からは”10期サイコー!”コールがわき起こる。
そして会場には、工藤遥が卒業して以来封印されていた『若いんだし!』のイントロが流れて来た。すると工藤は快盗衣装の端に手を掛け、変装を脱ぎ捨てるコグレのようにブアッとそれを脱ぎ捨てるとその下にはモーニング娘。のステージ衣装が…

 

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ちょっと、誰か止めてっ!…だいたいステージ衣装なんかいつから着てたんだよっ!汗
妄想が暴走して収集が付かなくなりそうなので、いいかげん今回の本題に入ろう。

 

 

ルパパト第37話には”強制帰宅ビーム”という犯罪技を持ったギャングラー怪人ヤドガー・ゴーホムが出てくる。…この名前がエドガー・ウォーレスのもじりでは?というのは、あまりにマニアックな名前なのでいくら何でも考えすぎだろう。だからこの名前はエドガー・ウォーレスとも淀川長治とも関係なくて、ただ単にヤドカリとゴーホームをくっつけただけなのだろう。^^;
このビームを浴びると強制的に家に帰らされてしまうという恐ろしい…いや、全然恐ろしくない。「よい子はおうちへ帰りましょう」というギャングラーにしては至って平和的な技である。残業続きのサラリーマンなんか是非とも受けてみたいと思うのではないか?
こんな平和的な技が出てくるのだから今回はギャグ回だろうと思った人は(私もそうだったが)けっこう多いようだ。
しかし同じ境遇にあるはずのジュレの3人の内、魁利にだけは強制帰宅ビームが効かなかったことで、魁利の心の闇の部分が浮き彫りになるシビアな話であった。ガーン

 

ここで言う”家”とはどういうものだろう?まず実家ではないことは、誰も実家に帰された人はいないことで分かる。
実際には初美花と透真はジュレの店内に、パトレンの3人はそれぞれの現在住んでいる部屋に帰された。だからこのビームで帰されるのはどうやら「現在寝起きしている場所」らしいということは分かる。
ルパパトキャラたちもそう思ったから”テント生活”という対抗手段を思い付いて、圭一郎は国際警察の寮の部屋を引き払ってテントを担いで戦い、この作戦は見事に成功した。

 

しかしそれならなぜ魁利はジュレに戻されなかったのかという疑問が残る。
さらに細かく見ると、パトレンの3人はそれぞれ自分が住んでいる部屋に帰されたのに、初美花と透真は2階の自分たちの部屋ではなく職場であるジュレの店内に帰されている。
この事実と「君が帰る場所」というタイトルから考えると、ここで言う”家”とは、本人が”自分が帰るべき場所”だと思っている所のようだ。
パトレンの3人は強い絆はあるがあくまで”仕事上の仲間”であり、帰る場所は職場ではない。初美花と透真にとっては”同じ心の痛みを分かち合える仲間”のいる所が”帰るべき場所”だったということだ。
だがそうなると魁利は…そう、魁利には帰るべき場所がなかったのだ!彼の心の闇は同じ境遇の仲間でも埋めることが出来ないほど深いものだったということなのだろう。
そのことに気付いた透真は魁利に掛けるべき言葉を見つけられない。「帰る家がなければいいってことか。。」と呟いた透真に初美花は「それってまさか…野宿生活?」とトンチンカンなことを言う。^^;

 

今回の初美花は魁利の苦悩に対して妙に鈍いような様子でちょっとおバカっぽくも見えるが、しかしこの初美花のKYとも脳天気とも見える無邪気な明るさが、今回のいささかしんどいストーリーの大きな救いになっているのではないか?
同じような心の傷を抱えながら、初美花は仲間の存在が心の支えであり癒しになっていた。これは工藤遥のブログにも「彼女の心の隙間を埋めてくれてるのは、紛れもなく2人だから、ね。」と書いていたことからも分かる。しかし魁利はそうではなかったのだ。
この2人の明暗のコントラストが今回のストーリーの彩りとなっていた。そしてこれは第34話でのルパンマグナムを手に入れるための試練を初美花と透真は”足かせを外す”ことが出来ずに脱落したが魁利だけはクリア出来たというエピソードと対をなすストーリーであると思う。(”帰るべき場所”って”足かせ”でもあるんだね)

 

そういう訳で、今回の初美花の明るく可愛いシーンは魁利の心の闇との対比でドラマ上でも大きな意味を持っていたと言えるだろう。
冒頭で初めてヤドガーを見つけた時の腰の後ろで手を組んで見下ろすポーズも可愛かったし、強制帰宅ビームで飛ばされた時、イエローだけが屋根の縁につかまってちょっと抵抗した(これは下園さんの演技だが)ところもコミカルな雰囲気を出していた。
そしてキャンプ場でバッタリ出くわした圭一郎への言い訳で「魁利とケンカして追い出されちゃって…」と軽率なことを言ってしまい、あわてた透真がフォローに入ったり、透真との電話で文句を言う魁利に寝言で「ゴメン。。」と言う可愛いパジャマ姿ドキドキの初美花は、短いシーンだが今回のサービスカットだろう。
それにしても屋外のテントの中でもすぐに寝られる初美花は、やはり工藤遥と同じ寝付きの良さを持っていたようだ。
さらに翌朝ジュレに帰った時の初美花の「たっだいまぁ~!」と「おっはよ~ございま~す!」(後者は某芸人の”天の声”みたいでちょっとイヤだが^^;)という脳天気な明るい声も、圭一郎が店に押し掛けて来たと聞いて思わず「悪い。。」と魁利に謝った透真に、事情を知らない初美花が「…ん?」と小首をかしげた顔(あかねちん流に細かく言うと、小首をかしげた後でさらに「ン?」と促した時の表情は、この顔をぜひアップで抜いて欲しかったと思うほど可愛かった)などの初美花の可愛いシーンは、暗くなりがちな今回の話に明るい華を添えていたと思う。合格

 

それにしてもキャンプでの初美花の服装は、DVDマガジンで何度かあったモーニング娘。のキャンプ企画を思い出して懐かしかった。
さらに今回気が付いたのは、ギャングラーのザコキャラのポーダマンは適当に同じ一群が繰り返し出てきてるのかと思ったら、怪人ごとに手下として割り当てられているらしい。ヤドガーは前半の戦いでポーダマンを盾にしてばかりいたから使い切ってしまい、後半では一人もいなくなっていた。消耗品扱いされるポーダマンも不憫なものだ。^^;

 

それから巨大化したヤドガーに魁利の一存で最強のロボであるグットクルカイザーVSXが3回目の登場となった。
しかしこの最強ロボはいわば切り札的存在であり、今回の敵ヤドガーは切り札を出すほどの相手だったかという点に疑問を感じる。
ただ私が思うにこれは今回何かと魁利に世話を焼いて心の闇の部分にも踏み込もうとした圭一郎に対する魁利からの”返答”だったのではないかという気がする。
それがどういう意味なのかはよく分からない。表向きは「こいつをさっさと倒しちまわないと今夜もまた圭一郎が押し掛けて来るから」という理由だが、その裏にはパトレンと共闘して敵を倒すことで魁利なりの感謝の気持ちを伝える意味もあったのかもしれないし、「協力してやったんだからもう余計なお節介はするな」というメッセージが最後の「あんたもアデュー!」の言葉に込められていたのかもしれない。

 

さて来週はなんと、宇宙のシーンまで出て来るというまるでSFのような…あ、このドラマって元々SFだっけ?f^_^;
どうもヒーロー物というとSFよりもファンタジーの色彩が強いので。。ギャングラーの能力なんて超能力と言うよりも魔法に近いし。汗

 

といったところで、また来週。アデュー!音符

 

 

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