ルパパト第33話と「ウィルソン」の謎 | チョッキーQ.の『ハロプロ物語 feat. 工藤 遥』

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モーニング娘。を中心としたハロプロに関して自分が思ったことを、日記ではなくエッセイ風のまとまった文章でUPしています。
(鞘師里保と工藤遥の”卒業”など)


先日の羽賀朱音ちゃんのブログで「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」をようやく見に行ったことが書かれていたが、私はこの映画をまだ上映していたことに驚いた。^^;
夏休みはとっくに終わり、テレビ版ルパパトの主題歌バックでも劇場版の映像は流れなくなったので、もう終わっていると思っていた。
事実もうすでに終わっている所も多いが、調べてみたら9/24でほとんどの映画館では終了になるようだ。
ということはもう映画の内容に関するネタバレを書いても大丈夫かと思うが、もしも映画は観てないけどDVDが出たら見るつもりなのでネタバレは困ると言う方がいたら、次の写真の後まで飛ばしていただきたい。

 


以前このブログでこの映画のことを書いた時、ギャングラー怪人の「ウィルソン」という名前について、この名前のおかげでストーリー上のサプライズが事前に分かってしまったが、ネタバレになるので映画の公開が終わったら改めてこの話をすると書いておいた。…って、そんなこと誰も覚えてないよね。σ(^_^;)(ちなみに”ルパパト第26話とルパパト映画「en film」”)
ただ私は昔からミステリーを読んでいてストーリー途中の小さな謎とか、探偵の思わせぶりで気を持たせるセリフなどが解決編で、作者も忘れたのかまったく無視されていたりするとイラッとする性質だった。
だからここでも誰も覚えてないとしても勝手に自分の気が済むように”ウィルソンの謎”について解説することにする。

 

とは言ってもそれほど大したネタではなくて、あの映画を観た人の多くは別に「ウィルソン」の元ネタを知らなくてもあのサプライズには気付いていたと思う。
そもそも最初にあの映画の情報を聞いた時は、”警察”と”快盗”に加えて”探偵”が登場するということで、田中直樹の名探偵エルロック・ショルメが「すべてのギャングラー犯罪の解明とルパンレンジャーの正体を暴く」と宣言しているシーンが公開されたので、その3つ巴の競い合いでストーリーが進むのかと思っていた。
ところがその後の情報では、レッドと1号の2人が異世界に飛ばされて、はたして無事に帰れるのかが焦点のストーリーということで、はて?そのストーリーにエルロック・ショルメが絡む余地があるのか?と疑問に思った。
これをすっきり納める展開は一つしかないだろう。…つまりエルロック・ショルメはギャングラーであり、すべてはこいつが仕掛けた罠だったということだ。(そして実際その通りだった)
ちょっと鋭い人ならばこのくらいは気付くだろうから、そもそもこのサプライズはそれほど意外でもなかった。^^;

 

私がこれに気付いたのは「ウィルソン」というギャングラー怪人の名前にしては普通の人間っぽい珍しい名前の元ネタを知っていたからだが、よく考えたらこのブログで”エルロック・ショルメ”について説明した時、この”ウィルソン”という名前にも触れていたことを思い出した。(「ルパパト第17話と”エルロック・ショルメ”のこと」参照)
つまり私は無意識の内に"謎を解く手掛かり"をこのブログの読者に与えていたわけだ。(そんな大層なものではないが^^;)

 

そもそもエルロック・ショルメというのは、”怪盗アルセーヌ・ルパン”の作者モーリス・ルブランが自作に登場させたシャーロック・ホームズのパロディーの名前であり、ホームズの相方のワトスンは”ウィルソン”という名前で登場させた。
つまりエルロック・ショルメとウィルソンはパートナー同士である。
そしてウィルソンはギャングラーだった。ということは、三段論法によってその相方であるエルロック・ショルメも当然ギャングラーであるという結論が出てくる。以上、証明終わり。Q.E.D.(だからそんな大層な推理じゃないし三段論法ですらないから。。^^;)
ここまで分かれば、冒頭の空港での戦闘シーンで突然パトレン&ルパレンを近くのビルの屋上から攻撃してきたウィルソンとは別のギャングラーの正体がエルロック・ショルメだろうということはすぐに分かる。

 

なお、この映画で観客が一番ドキドキしたのは、魁利&圭一郎がゴーシュの金庫の中の双眼鏡型ルパンコレクションをあわや入手しかけた場面だろう。
成り行き上このお宝を手にしたのが魁利ではなく圭一郎だったためそのまま放り投げてしまい、魁利もそれを拾いに行くとせっかく開いた時空の扉が閉じてしまう恐れがあったため、やむなく人間界に戻ることを優先したのだ。
ここで圭ちゃんが気を利かせてお宝を魁利の方に投げていれば、その後のテレビ版の展開も大きく変わったのにと思うと残念だ。
まあ堅物の圭一郎にすれば、異世界から脱出するためにやむなく快盗と共闘してはいるが、窃盗行為にまで手を貸すつもりはないということなのだろう。

 

なお、異世界でこの2人に協力したジャックポットストライカー(グッドストライカーの仲間)は2人といっしょに人間界へ来たので、そのうち本編の方でも登場するかもしれない。

 

 

さて、本編のルパパト第33話だが、今回はなんと快盗の3人が「小っちゃくなっちゃったぁ~!」ということで、ギャングラー怪人エンビィ・チルダの力で子供の姿にされてしまう。…しかしこのエンビィ・チルダはどっちかというとルパンレンジャーを子供にするためだけに登場した脇役のようなもので、メインはパトレンに押収されたVSチェンジャーを取り返そうとするチビッ子快盗たちと国際警察とのてんやわんやのドタバタ騒ぎだった。だからエンビィは圭一郎とノエルにまかせて適当に倒しておけばいいという程度の存在に見えた。^^;

 

小さくなったルパレンだが”見た目は子供、頭脳は大人”というどこぞのアニメのキャッチコピーそのままなので、チビ魁利は悪知恵を働かせて可愛いものには目がないつかさにあざとく迫り籠絡する。(”男・峰不二子か?^^;)
それにしてもこのチビ魁利を演じた安藤陽月くんの魁利に似ていること。。よくこんな子役を見つけて来たものだ。チビ透真の山﨑光くんは以前「烈車戦隊トッキュウジャー」に出ていたそうだが、変声期が過ぎたようで低い声が透真っぽかった。

 

そしてチビ初美花の佐々木春樺ちゃん。第7話以来の登場だが以前は学校でいじめられている場面だったので物静かな印象だったが、今回は大声で叫んだり国際警察の職員を踏み台にして逃げ回ったりという元気で溌剌とした演技を見せてくれた。
VSチェンジャーを落としたことに気付いた時も「ヤバヤバ…」という初美花語を使ったりといいお芝居をしてくれて、可愛いことは確かに可愛かった。
だがしかし…彼女には本当に申し訳ないのだが、なにしろ”子供の頃の工藤遥”と言えばもはや「この子は絶対天使に違いないラブラブ」というくらいに超絶可愛かったので、それと比べるとどうしても物足りなく感じてしまう。
ちなみに子供の頃の工藤遥にちょっと似てるかなという子供をどこかで見かけたことも何度かあったが、決まって男の子だった(笑)。やはりあれだけ”ヤンチャ可愛い”女の子というのはそう簡単に見つからないらしい。

 

 

小さくなった快盗たちにとって快盗衣装はだぶだぶで着ていられないので、近くの古着屋から子供服を3着盗む。「この店の服はいただきました 快盗戦隊ルパンレンジャー」というカードを残して。トランプクローバー
この番組始まって以来、初めてルパンレンジャーがルパンコレクション以外の物を一般人から盗んだので、これは立派な窃盗だから被害届を出されたら自分たちの正体がバレる恐れがある。それなのにどうしてわざわざカードを残したりしたのか?

 

これは私の想像だが、この世界の人たちはギャングラーを倒してくれる快盗を英雄視しているらしい。だから安い子供服が盗まれたところで、それがルパンレンジャーの仕業だとはっきりしていれば、むしろ被害届は出さないのではないかと考えられる。それどころかルパンレンジャーに盗まれたことがご近所への自慢にすらなるかもしれない。
さらに快盗のキャラクター(特に初美花)から考えて、あの服が必要なくなったら、きちんと洗濯してまたカードに謝辞とお礼の言葉を書き添えて店に返すのではないかとも思える。そうなったら店の人はむしろ喜ぶだろう。(シャレでパトレンまんじゅうを添えたりして。。笑)

 

国際警察でVSチェンジャーを取り返したチビ初美花が咲也に追われて逃げている時、転んでVSチェンジャーを落としたら咲也は初美花を助け起こそうともせずにVSチェンジャーに駆け寄ろうとしてチビ透真の膝蹴りをカウンターでくらう。ムカムカ
バチが当たったと言うべきか、この時初美花の咲也に対する評価が下がっただろうことに咲也は気付いていない(笑)。

 

今回はなにげにコグレが大活躍した。”つかさにそっくりのお母さん”として子供たちを引き取りに登場した時、その見事な変装にチビッ子3人は思わず「おーーー!」という感嘆の声を漏らしたが…こらこら、リアクションを間違えてるだろ!やっと母親に会えた迷子が「おーーー!」なんて言うか?その場にいたのがロボットのジム・カーターだったので、人間感情としての不自然さに気付かれなかったからよかったものの。。f^_^;
しかしコグレにはやはり派手なアクションは無理のようで、魁利に変装してチビ透真からVSチェンジャーを取った時も動作がぎこちなく、ワイヤーで逃げた時は遠くで明らかに落ちていたし(笑)。

 

ストーリー上ではコグレが活躍したが、役者としておいしかったのは奥山かずさだろう。出番も多かったしチビ魁利を膝に乗せたりも役得だったろう。(我々から見ればチビ魁利の方が役得だったが^^;)
そして”コグレが変装した母親”としてコグレの口調を真似た演技は楽しかっただろう。さらにお馴染みの変装を解く際の顔のマスクをベリッと剥がすシーンなど、普段のつかさ役ではできない演技もあった。

 

今回は快盗の役をほとんど子役たちが演じていたので、工藤遥が演じる早見初美花の出番は少なかったが、それでも見所はあった。ルパンレンジャー
快盗チェンジをしなかったため、また小園さんの名前はなく、アクションシーンは工藤遥が自分で演じていた。スカートをなびかせながら走るシーンはカッコよかったし、あのエンビィの旋風攻撃を受けて飛ばされながらもパラソルを開いてゆっくり降りてきたシーンはまた”吊り”の演技だったので、以前も書いたが見た目は楽しそうでも演じる方はたいへんだっただろう。でもポーズを決めながら優雅に降りてくる姿はやはり女の子の方が映えるものだ。
ジュレで元の姿に戻った時の初美花の衣装もちょっとエレガントな感じでオシャレだった。(着ていたはずの子供服がどうなったのかは気にしないのがこの手の番組のお約束である。笑)
コグレが変装をブアッと脱ぎ捨てた時に小さく拍手をしていた初美花も可愛かったし、なぜかヅラだけ残したコグレが髪をいじる仕草を胡散臭そうに見る表情もよかった。音譜

 

そして今回はチビッ子快盗団の活躍で目立たなかったが、圭一郎が快盗の目的についてノエルに問い質したり、冒頭で咲也が快盗との共闘を真剣にシミュレートしたりの場面は今後の展開に重要なシーンだったと言えよう。

 

さて、来週はアルセーヌが残した伝説の銃を入手するため、インディー・ジョーンズのようなトレジャーハントが展開するようだ。

 

ではまた来週まで。アデュー!音符

 

 

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