”ビジュアルクイーン”牧野真莉愛のこと | チョッキーQ.の『ハロプロ物語 feat. 工藤 遥』

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モーニング娘。を中心としたハロプロに関して自分が思ったことを、日記ではなくエッセイ風のまとまった文章でUPしています。
(鞘師里保と工藤遥の”卒業”など)


2月2日、モーニング娘。'18の牧野真莉愛が17歳になった。

 

早いもので彼女がモーニング娘。に加入してからすでに3年以上経過したのだ。
加入当時から”次期エース候補”と言われてきたが、この3年の成長によって今や本当にモーニング娘。のエース格になった感がある。

 

はっきり数えた訳ではないが、おそらく歴代モーニング娘。のメンバーの中でもグループに所属しながら単独で雑誌の表紙やグラビアを飾った回数では牧野真莉愛が一番ではないだろうか?
ビジュアル的にもキャラ的にも今のモーニング娘。の中で目立つ存在だが、それだけにちょっと誤解されやすい面もあるのではないかと思うので、ちょっと私の見た牧野真莉愛の姿を書いてみようと思う。

 

 

まず、彼女は「まりあんLOVEりんです」や「ごめんちゃいマリア」などの持ちギャグ(?)が多いことからかなりおちゃらけた性格だと思われているかもしれない。
先日の「モーニングダイアリー」というラジオ番組で”12期以降のメンバーでニュースキャスターっぽいのは誰か?”というテーマで尾形、野中、横山の3人がトークした時、ニュースキャスターっぽいメンバーについては意見が分かれたが、”ぽくないメンバー”はほぼ全員一致で牧野真莉愛だったのには笑った。

 

尾形「だって真莉愛がキャスターしてるとこって、思い浮かぶ?」
野中「ちょくちょく”ラブリンです!”とかやってきそう」
横山「急に”ぺこりんこ”とかぶっこまれたらもう…」

 

…お~い、マリア。後輩にまで言われてるぞぅ~!(笑)
おそらくマリア本人は「そんなこと、やる訳ないじゃないですか!」と言うかもしれないが「いーや、マリアならやりかねん」と思わされてしまう、このキャラの立ち方はすごいと思う。

 

だがしかし、研修生時代のマリアのイメージは決してそうではなかった。つんく♂が当時の牧野真莉愛に送ったアドバイスは「まじめに見えすぎる面もあるので、今の壁を乗り越えるためにも何か自分なりの自己紹介とか、ギャグとか、フレーズがあるといいね」とむしろ彼女の真面目すぎるところを気づかっている。
そしてまるでこのつんく♂のアドバイスを忠実に実行したかのように、モーニング娘。に入ってから「マリア、とっても嬉しいです!」「ごめんちゃいマリア」「まりあんLOVEりんですっ!」「ぺこりんこ」などの決めぜりふを次々と開発していった。
これはおちゃらけていると言うよりも、むしろつんく♂からもらったアドバイスを生真面目に受け止めて、それを忠実に実行した結果とも思える。
ただやっているうちに彼女自身の中から新たなキャラクターが目覚めて一人歩きして行ったのが今の”牧野真莉愛”なのかもしれない。


それからもう一つ、特技についてだが、12期加入の頃に特技について聞かれた時、他の3人が英語、書道、フィギュアスケートなどと答える中、牧野真莉愛はたしか「野球観戦」とか言っていたし、最近の特技披露番組では「あひる口」などと言い、おいおい、牧野真莉愛にはまともな特技はないのか?と思われたかもしれない。

 

しかしそれは大変な誤解である。
私の知ってる限り、およそ牧野真莉愛ほど一人でいろんな特技を持っているアイドルは珍しいと思う。(いや、持ちギャグの多さはともかくとして。。笑)
クラシックバレエ、ピアノ、絵画、書道、水泳それに家族で海外に行く機会も多かったので英語もそこそこ出来るし、アイススケートすらただ滑るだけなら出来るようだ。

 

しかしこれらの特技を見てピンと来る人も多いだろう。なんと運の悪いことに、どの特技も同じモーニング娘。の中に”上には上がいる”という状態だったのだ。
英語、書道、スケートは言うまでもなく、水泳は関東大会で3位になった工藤遥、バレエは佐藤優樹、ピアノは佐藤優樹と野中美希という感じで、つまりマリアは”器用貧乏で損をしている”というような状態だった。

 

しかし一人でこれだけの特技を習得したということは、彼女が何かを覚えようとした時の集中力はハンパないのだろうと思う。

それなのに以前ブログで「牧野真莉愛などは起きている時間の70%くらいはボウッとしている」などと失礼なことを書いた人がいるようで…あ、それは私だった!あせる(”#07 工藤遥はお調子者?”参照)

 

まあしかし、特技の数が多くてもアイドル活動の中でそれらを披露する機会はあまりないからその点でも彼女にとっては気の毒だが、それでも舞台『続・11人いる!東の地平・西の永遠』EAST編のオナ役で彼女が見せたバレエのようなダンスは流石と思わせるものがあった。

 

また、牧野真莉愛は背が高くて手足が長く、スタイルが抜群にいい。あのスタイルを見て「さすがクラシックバレエで鍛えただけのことはある」と思う人もいるかもしれないが、しかし皮肉なことに彼女のああいうスタイルが確立されたのはモーニング娘。に入ってから。つまりクラシックバレエを辞めた後だったのだ。(研修生時代はむしろ小さい方だったと思う)

 

 

工藤遥が「自分はあまりアイドルっぽくない」と言った時(こんな考え、私は絶対に認めないが^^;;)、彼女の頭の中にあった”アイドル”のイメージは牧野真莉愛だったのではないかと思われる。
工藤遥の偏った考えはともかくとして、たしかに牧野真莉愛はアイドルの一つの典型的なタイプである”お姫様系アイドル”としてトップクラスだと思う。
そして工藤遥はまた別の”ショートカット=ボーイッシュ系アイドル”という私が一番好きなタイプのトップクラスである。(もちろんこれらのタイプ名は私が勝手に考えたものだが^^;)
そもそも同じアイドルと言ってもタイプが全然違うので、どちらがアイドルっぽいかという考えには意味がない。

 

ちなみに今の私のモーニング娘。'18における推しメンはこの牧野真莉愛と羽賀朱音、横山玲奈、森戸知沙希の4人である。あえて工藤遥とは違うタイプから選んだ訳だ。(羽賀朱音だけはややボーイッシュな1面も持っているようだが)

 

「推しメンが4人もいるのはずるい」と言われるかもしれない。しかし最大の推しメンがいなくなった心のすき間を埋めるにはこうするしかないのだ。「その内の誰が1推しなの?」と聞かれたら、申し訳ないが私にとってのモーニング娘。の1推しは”永久欠番”ですと答えるしかない。


えーと、なんか話が逸れてしまったようだが、とにかく17歳になった牧野真莉愛にはこれからも”モーニング娘。のビジュアルクイーン”として大いに活躍してもらいたいと思う。

 

そしてなによりも、私が彼女に一番望みたいのは「いつまでもモーニング娘。にいて欲しい」ということだ。
…何しろ今のハロプロで”17歳”と聞くとギクッとしてしまうという悲しい習性ができてしまったので。。

 

 

 

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