「あるところに二つの山がありました。
お互いに向かい合うようにそびえる山にはそれぞれ1匹ずつのオスとメスのハリネズミが住んでいました。
二匹はそのうちお互いに恋に落ち、熱烈に愛し合ったのでした。
そして、二匹のハリネズミは自分達の山をおり、中間のふもとにやってくるようになりました。
そして、ある晩二匹はつよ~~くつよ~~く抱き合おうとするのですが、お互いのハリが体に刺さってとても痛がったのです。
仕方がないので、二匹の間に距離を置くのですが、愛し合っている二匹は少しでも近くにいたいという思いから近寄ります。
でも近寄るとやっぱりハリが体にささっていたいのです。
そんなこんなを繰り替えしてようやく二匹はハリが体に刺さらない距離をみつけだしたのでした。これが「ハリネズミのジレンマ」

お互いにベストな距離を取るために試行錯誤を繰り返すことを言うのです。

今回はハリネズミのジレンマならぬ床屋のジレンマ

みなさんは子供の頃にお父さんと一緒に床屋に行って
自分の意思とは関係なく刈上げ頭にされたことありませんか??

それが続いて床屋=短くされるなんてイメージがありませんか??

その結果おしゃれに目覚めた頃から美容室に行ってませんか?

床屋さんは短くしたい訳じゃないんです。。

親御さんの意見を最優先にした結果、短くなってしまうんです

昔、いつもは坊ちゃん刈にしてる中学生が
「長めで毛先をバラバラに遊ばせるようにしてください!!」
と照れながら注文されたので、
この子もオシャレに目覚めたのか~
なんて嬉しく思い頑張って仕事をしたんです
その子も大満足・・・しかし

一時間後電話が・・・
その子のお母さんからでした。

母親「今日うちの息子が伺ったのですが、いつもの担当者と違う方が切ったのですか?」

僕「同じ担当者ですが?」

母親「何だかいつもと髪型が違うようなのですが?信用してそちらに行かしてるんで   すから、いつも通りでお願いします」

その後中学生が再来店、少々膨れっ面

僕「しょうがないよね・・・」

中学生「・・・・」

いつも通りの坊ちゃん刈になり言葉少なく帰って行きました・・・

その後、その子は来店してくれません

いったいどうすれば?????Help me!!

きっと多くの理美容師が抱える悩みの一つであろう、親と子の意見の違い。
きっと一生解決しないかな?

*今回の投稿は仕事上での悩みを書いたもので
 個人を特定して書いたものではありません。