仮ナンバープレート車が行く | ちょいと、戯れ言横丁・テーマトーク館

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春原圭による、よろず文章読み物ブログです。読んでくれた皆様との忌憚ない意見交換を重視したいと考えておりますのでよろしく。









 ふだんから車を運転してる人なら、たいていは道路を走っている車の中にこんなナンバープレートを付けてる車を見たことがあると思う。通常の車両登録ナンバーとは違う、仮ナンバーである。個人で申請して公布されるものは赤いラインが対角線上に引かれていて、業者が使用するものは赤枠で縁取りされている。両者はそれぞれ申請方法や申請受付機関、使用条件や使用目的の範囲、有効期間などは異なるが、車検切れや登録抹消などで通常のナンバーがなく、そのままでは公道を走行できない車両を自走で移動させる必要があると認められた用途で動かす際に公道上で取りつけるための暫定的なナンバーであることに変わりはない。
 で、この仮ナンバー、上述の通りナンバーのない車を走らせる時に使うものなので、申請取得の際に使用目的は明確かつ詳細に問われるのだが、そのナンバーが使用される車両の車種までは問われない(業者の場合だと複数の車両に掛け持ちで使用されるのが普通)ので、そのナンバーを取りつけて走行してるのが申請者か否か、素人にはもちろん関係機関の職員であっても公道走行中にはまず見抜けまい──要するに仮ナンバーが盗難に遭って第三者が盗難車の正規ナンバーを取り外して不正使用してたとしても、第三者にはまずわからないわけだ。それだけに貸与された仮ナンバーの管理には厳重さが求められるし、万一紛失した場合のペナルティも厳しい。
 そんな、仮ナンバー装着の車が前を走行していたら、あなたはどうですか? 上述の通りこれをつけてるのは車検のない車である。エンジンとか足回りとかは大丈夫なのだろうか? あるいは盗難車に不正使用されてる可能性がゼロではない。運転してるのが凶悪犯なら犯罪に巻き込まれない? などなど、不安な可能性を考えればキリはない──しかし、基本的にこれを取得してる人はある程度の車両の機構の知識の持ち主である。特に業者用の場合なら、車の整備管理のプロである。むしろ安心して後ろを走れるのでは? まさに、イチかバチかの賭けのような気がする。あなたはどちらの可能性に賭ける?
 そんな仮ナンバーに関して、一般ドライバーはもとより日常業務で車と接してても知識が乏しい人はいる。仮ナンバー車にフロントガラスのステッカーを見て「これ車検切れですよ」と言ってくるガソリンスタンド店員とか、ファミレスの駐車場に止めてる間、上述の盗難を防ぐために車両からはずしてダッシュボードに仮ナンバー置いてる車を110番通報したり、また駆けつけた警官もそのドライバーに根掘り葉掘り事情聴取しようとしたり、中には「車検証見せてください」なんていう警官までいるらしい──よく見かけるわりには、その仕組みについてはあまり知られてない、てか僕自身教習所で習った記憶がないし、実際に自分で使う機会がなければそんな知識を得る機会もなかなかないのだが…。
 でも、決して例外的とはいえない枚数の仮ナンバーが発行され、実際にそれをつけた車が道路を走行してる状況である。仮ナンバーについての知識、もうちょっと一般に広く周知されてもいいのではなかろうか。無用な誤通報や誤認トラブルを避けるためにも──