日本一暑い街は? ということでしばしば話題になるのが埼玉県熊谷市。岐阜県多治見市や群馬県館林市など、暑さを売りにする街は他にもあるけど、その中では熊谷市が一歩抜きん出てます。人口規模の大きさとか地方気象台の所在地であるとかというのもあるけれど、やはり暑さという意味でも熊谷の方が上ではないかという気がしますね。内陸部に位置してるのと、海風に乗って東京、大宮などの大都市方面から流れてくるヒートアイランドの空気と赤城山から下りてくる風に乗って上州方面の前橋、高崎からの熱気がぶつかってくる暑さの合流地点が熊谷あたりになるんだという説があるけど、果たしてどうなのでしょうか…、とにかく熊谷の夏は確かに暑いです。それはもう半端なく── そんな熊谷には、済んでる所から比較的近場であるし、仕事関係の訪問先もあったりしたので訪れたことはもちろん何回もあるのだが、それまで特に暑いところという意識はしてなかった。夏に訪れたこともあるけど、まあ夏は暑いものだし、特に熊谷が…、て感じではなかった──なのでつい最近になって"暑いぞ熊谷"なんて言われ始めた時も「そうなんだ?」って感じだったのだが──その年、40.9℃を記録し、日本の過去最高気温を更新したことが報じられた翌日、僕はその暑さを確かめるために、休みのところをわざわざ熊谷まで出向くことにした── 熊谷市は大宮からJRで高崎方面へ45分くらい。埼玉県の中でも北部に位置し、都心に通勤するにはちょっと苦しいかな、という距離の場所であるが、古くから宿場町として栄え、現在でもそれ相応の人口規模と商業集積があり、埼玉県北中心的な役割を担ってると言えるだろう。上越新幹線の停車駅であり、私鉄の秩父鉄道との共同駅でもあるから駅の規模もかなり大きく、橋上改札のある通路には店舗が並び、併設された駅ビルも各種テナントショップで賑わっている。雰囲気的には小山や高崎っぽくもあるが、駅を降りた繁華街の街並みを見た限りではそれらの都市よりも熊谷の方が整備されているように僕には感じられる── 駅前からまっすぐに伸びる道の両側に広がる商業施設を通り抜けてちょっと先の小さな川沿いの道にそれると、道沿いの商店に吊り下げられた温度計が37.7℃を指している──暑い! とにかく空気が熱気を帯びている。からっとした気持ちいい暑さではない。これは文句なく暑い…、とはいえ、つい数時間前にテクテク歩いてきた大宮の駅前と比べてそんなに差があるかな? という気もしたのであるが。まあ大宮もかなり夏は暑いのであるが、しかし特に熊谷が突出して…、という感じではなかった気がする、この日は──とは言え尋常じゃない暑さであることには変わりはない。細い水路とはいえ水が流れてるそばにいれば多少は涼感があるものなのに、それが全く感じられなかったくらいだから、相当に異常な暑さなのであろう。街の見た目がきれいに整ってて涼しそうな印象なだけに、そのギャップで余計に暑く感じられるのもあるかも知れない。 再び駅に戻り、反対側の出口に出てみる。主だった主要駅の例にもれず、メイン口の反対側は商業施設よりはマンションや住宅街的なノリではあるが、いわゆる"裏口"というほど寂しくはなく、そこそこ店も見られた。とにかく暑いのでそばにあるミスドに入り込む。程よく効いた冷房がとっても心地いい…、でもこのまま外に出たくなくなりそうだ──さて帰ろうと店を後にすべく立ち上がるのには相当な勇気を要した。 在来線ホームの真上に新幹線ホームという造りになっている熊谷駅は、在来線のホームが橋から端まで日陰になってて薄暗い。直射日光には全く当たらない中であるにも関わらず、暑いことには変わりない。むしろ外から風が入ってきにくいことで熱気が滞留して人いきれと混じり合って蒸れる感じが暑さを増幅させてるようにも感じられた。帰りの上り電車がとにかく待ち遠しくて仕方なかったことは言うまでもない── |