初日から「イタタ…」の夏場所 | ちょいと、戯れ言横丁・テーマトーク館

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春原圭による、よろず文章読み物ブログです。読んでくれた皆様との忌憚ない意見交換を重視したいと考えておりますのでよろしく。









 8日の日曜日から両国国技館で始まった大相撲夏場所の初日の取組を中入り後からテレビで観戦したのだが、幕内の初めの方から「イタタ…」な勝負が立て続けに並んで、正直「今場所も相撲人気は盛り返せそうにないな」という感じを僕は持たざるを得なかった。
 幕内最初の闘牙が逆転で霜鳥をすくい投げに破った一番はまあ良かったが、その後3番続けて、立ち上がった途端にあっさり引き技やはたきにバッタリ前に落ちて決まる一番だったのだ。しかも、負けた面々は新入幕の片山にモンゴルの新旗手の時天空、そしてこれも将来を大きく嘱望されている琴奨菊と、いずれもこれからどんどん上を目指すべき期待の若手たちである。その彼らが立ち合いすぐに引かれたりはたかれたりをあっさり食ってしまうというのは、一体場所前にどんな稽古をしていたのだろうか──
 期待の新鋭の情けない負けっぷりを3つ立て続けに見せられたが、それ以降の取組でも、前半では安美錦が稀勢の里を破った一番がちょっとよかったくらいであとはパッとせず。高見盛は最後の仕切り前の気合いは結構だが、あそこまで何もできずにあっさり負ける相撲が続いては、ここにも書いたけどホントにパフォーマンスだけの人で終わってしまうぞ──後半でも栃東が力強かったなと感じさせられた以外はこれと言ってパッとしない相撲ばかりで、カド番大関の千代大海はいきなりの変化で虚をつくという、大関としては感心しない相撲で、しかも押し出しで勝つには勝ったが、自分もつんのめって落ちながらの押しであって、もうちょっと土俵際が遠かったら先に手をバッタリついてたかも、な一番。魁皇は玉乃島に、朝青龍は琴光喜に危なげなく勝ち、安定していると言えば安定してるが、相手の玉乃島や琴光喜だって、まだまだ上を目指せる器のはずなのだからもっと善戦して相手を苦しめて欲しかったというのが正直なところである──そんなわけで、全体的に今場所も「ダメだこりゃ…」と感じさせられた(力士以外にも行司の式守錦太夫さん、以前にも土俵でケガされたことがあったと記憶してますが、あんなに簡単に力士に当たって土俵下に吹っ飛ばされないよう、もっと機敏に動いてください)初日の相撲であった。
 まだまだ初日であるし、1日見ただけで悲観的な見込みを出してしまうのは早計かも知れないが、しかし初め良ければ終わり良し、終わり良ければすべて良しで、やはり初めが肝心なのである。一場所の計は初日にあり。初日恒例の協会ご挨拶はテレビで中継されてなかったので観ていないが、北の湖理事長はどんなことを話したのだろうか、いつものごとく「土俵の充実」のお題目を繰り返してたのだとしたら、初日のこの体たらくではお題目が泣くというものである──ちなみに、観たところこの初日に“満員御礼”の垂れ幕は最後まで下がっていなかったようである。“満員御礼”の垂れ幕が下がってても実態はこちらの通りであることを考えると、それすら下がらない状態と言うのはどんなだったんだろう…。それが初日からだとなると、そしてその初日の土俵がこうも(理事長の言葉とは全くウラハラに)充実してない状況だと、この先中盤から終盤にかけても果たしてどうなのだろうか──?
 ──と、かなりボロクソに書いてみたけれど、やはり観ててこちらも力がはいるような熱戦を、ファンとしては期待したいのである。そういう相撲を小さい頃から愛好してきた僕だからこそ、やはりまだまだ大相撲には期待したいのである。若貴時代の途中あたりにあっさり飽きて離れていったその辺のにわかファンと同じにはなりたくないのである…。どうか僕に相撲を見捨てさせないで。後半戦には熾烈な(高レベルの)優勝争いが展開してることを祈ってますです──