ここ数日の間に話題になったニュースで、現在僕的に最も関心が高いのは、実は今回取り上げる件ではなく岸和田で起こった15歳少年の虐待殺人未遂事件なのだが…、正直この種の事件が頻発してていい加減うんざりなところへもってきて、今回のこの事件はどれにもまして悪質極まりなく、ニュース観てても腹立たしくて仕方ない。ここで取り上げても文体が冷静さを欠いてしまいそうで読み手もいい気持ちしないだろうから、今回はそっちではなくこっちを取り上げることにしました──とはいえこっちの件も、正直情けない話ではある(^^;)。 先の衆院選で福岡2区から民主党公認で立候補し、山崎拓氏を破って初当選した古賀潤一郎氏の学歴詐称疑惑であるが…、本人「そんなはずはない…」といいながら渡米までしてUCLAに確認しに行ったはいいが、結局19単位不足してて卒業できてなかったことが判明。そこに至るまでにも、卒業証書の受け取りを秘書に任せて自らは確認してなかっただの、経歴書の大学名が誤記だったの、いややっぱり当初の記述の通りだったのと、言ってることが(かなり低い次元で)二転三転、あげくに離党はするけど議員は無報酬で続ける(これは法に抵触するためできない)とか閉会中に残りの単位を取る(卒業できてなかったことそのものが問題なのではないんだってば)とか、まるで“贖罪する自分”に酔ってるみたいな的外れな公約を地元で有権者に誓い、でも結局民主党からは除名処分にされてしまった、しかし他党はそれでは納得せず、なおも古賀氏の議員辞職を要求してるという、笑い事ではないんだけど思わず笑ってしまう状況が日々報道されてきておるわけです── 実は、この事件の第一報が流れた時点では「山拓側に謀られたな。それにしてもそんなつまらんことをつついてくるとは、山拓も大物のクセしてセコイな…」などと、むしろ古賀氏寄りの印象を持ってしまったのである…。いや、選挙候補者の経歴詐称が立派に違法なのはもちろんわかってるが、いろんな先生方のさまざまな悪事(明るみに出てるものは氷山の一角)に比べれば小さい小さい、それにここで古賀氏が辞職なんかしたら、せっかく落選した山拓が復活してしまうでないか──てな具合でこの件を些事としてとらえて「いたづらに騒ぐのはよそうよ」などと当初僕は思っていた…。 ところがその後の上述の笑えない茶番劇である! 自分が卒業してるかどうか確証も持っておらずに卒業したつもりになっており、なおかつ“つもり”を選挙立候補の経歴にまで載せてしまう──19単位だと、科目数にして何科目だ? 1科目や2科目ではないぞ…。卒業した“つもり”になるにはあまりにも不足単位が多くないか? 試験を受けた時に何となくでも「ダメかもな…」とうすうすでも気づかないか??? この件では古賀氏に詐称の意図があったかどうか、つまり自覚的ウソか単なる思い違いかを争点にしてる人もいるようだけど…、自分自身に関わること、それも当選資格に関わることを思い違いのまま通してしまうようなことで、正しい政治を行っていけるのか甚だ疑問だし、事実が判明した後の、問題の本質と自分の立場を認識してない態度も、政治家としての信用を大きく落とすものには違いないわけで、詐称の意図の有無に関わらずこれはもう政治家の資格なんかないと言うべきでしょう──「ウソは泥棒の始まり」(福田官房長官)という話で例えるならば、事実誤認は本人無自覚のまま泥棒するようなもので、言わばその行く末はさしずめ秘書給与に関する不正をそれとは全く自覚せずに行ってた元女性議員みたいなところでしょうか…。彼に議員やらせといていいと思います? 山拓は何だかんだ言っても政治家として実力はあるには違いないし、それによく考えたら彼のスキャンダルって政治や社会犯罪とは別次元の全くの私事である。政治家としてのマイナスポイントは今回の古賀氏の件の方がずっと高いと言えるかも知れない──山拓不信任派の支持を受けて当選した候補なのに、山拓の方がマシだったとは…。 |