あみんが再結成するというニュースが何ヶ月か前に報じられた。『待つわ』の大ヒットが社会現象となりながらその後が続かずにほどなく解散。本来なら一発屋の代表格として、同じヤマハのポプコン出身のアラジンやクリスタルキングと同列で語られるところだが、その後ソロに転じた岡村孝子が若い女性、特にOL層の共感を呼ぶ曲を次々と発表し“OL教の教祖”と呼ばれるまでになったのは皆さんご存知の通り。その後、元プロ野球選手との結婚、離婚を経て音楽活動を続けていたのだが、今回あみんを再結成とのこと──けどあまりその後話題になってる様子はないし、実際どんな活動をしてるのか見えて来ない…、当時の“信者”たちもとっくに壽退社してるかお局様化してるかで、実際のところ岡村孝子の曲の需要が今現在どのくらいあるか、またそれに今現在の岡村孝子が応えられるか、というのはある。 ──しかしそう考えると“OL教”の現況はJ-POP的には果たしてどうなのだろうか? 岡村孝子が結婚する前後あたりで“教団代表”の座は岡本真夜がしばらく引き継いだ時期があったが、彼女たちと同系統の路線を引き継ぐJ-POP女性アーティストがその後見当たらない気がするのだ。楽曲世界が最も近いのは松たか子かな? という気がするし、実際支持層も似通ってる感じはあるけれど、彼女はもともと役者が本業の人だし、J-POPシンガーとしての松たか子は、聞き手はもちろん彼女自身の中でも傍流にすぎないだろう。実際現在では音楽の方の活動はかなり抑え気味になっているようだ。他には若い女の子の支持が高いという意味ではaikoだが、オフィス内やアフター5の世界が曲の中に全く登場しない彼女は少なくとも“OL教の…”ではない。大塚愛しかり、倖田來未しかり…。 ──というか“OL教”というターゲットが当時ほど成立しなくなってるというのもあるのだろう。男女雇用機会均等法施行やらセクハラ防止やジェンダーフリーの考え方の浸透やらで、実態はともかく表面的には女性の職場環境も、また当事者のワーキングウーマンたちの意識も変わってきているし、かつての岡村孝子の曲の中で歌われてきた世界観とは次第に違ってきているというところは確かにあるだろう。大体OLという言葉自体ほとんど死語になってるし(^^;)。 であれば現代のワークングウーマンたちが共感をおぼえるJ-POP女性アーティストというと一体誰になるのだろう? もちろん個々に訪ねれば「わたしは絢香」「やっぱEvery Little Thingだわ」などといろいろな回答は出てくるのだろうけれど、突出して指示を集めるアーティストっているのだろうか? 言うまでもなくここで言う共感とは若い世代の女性としての、ではなく仕事を持つ女性としての、という意味である──“OL教”はもちろん“ワーキングウーマン教”の教祖的存在のアーティストも不在、というかそもそも彼女たちに必要とされていない昨今、あみんの再結成がほとんど話題になっていないというのも、ある意味無理からぬ状況なのだろうか…。 |