哀悼 | 選択理論マニアのためのトリセツ

選択理論マニアのためのトリセツ

心理カウンセラー渡辺奈都子が選択理論に関するマニアックな気付きを書いているブログです。

渡辺奈都子です。


2013年8月23日午後六時半頃(日本時間では昨日24日の午前10:30頃)

選択理論の提唱者であるウイリアム・グラッサー博士が逝去されました。


グラッサー博士は1925年生まれ。
今年5月に、88歳の誕生日を迎えられました。
日本の暦だと、大正生まれだったということになります・・・。



私が初めてグラッサー先生にお目にかかったのは、
1995年にフィラデルフィアで開催された国際コンベンションに参加したとき。

実はこのときのコンベンションでは
グラッサー博士とカーリーン先生(現在の奥様)との再婚式が行われました。
グラッサー博士の最初の奥様 ナオミ・グラッサー先生は1992年にガンで他界されています。


そんな式典があるとはまったく知らずに参加したわけですが、
偶然にもその記念すべき場所に同席できたことにとても感激したのを覚えています。

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参列されている一番左の男性、キッパというユダヤ教徒の方がかぶる帽子をつけていらっしゃいます。
グラッサー博士は、ユダヤ系のアメリカ人でした。




それ以来、日本では5度の来日講演でお話をうかがいました。
(博士の来日回数は計6回です。一回目は1989年で私が学び始める以前でした)



常に力強く選択理論を伝える揺るぎない姿勢には
グラッサー博士の信念を感じることができました。

また、創造性に溢れたロールプレイのデモンストレーションの数々は
とても芸術的で、誰にも真似できないと思わされるものでもありました。




昨年、ロサンジェルスで開催された国際カンファレンス。


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車椅子に乗って登場されたグラッサー博士を囲み、
世界中から参加された人たちが、口々に博士への感謝を伝えられていた様子が思い出されます。


そして、いま私も同じように思っています。

「外的コントロールの世界で生きてきた私を
選択理論の旅に連れ出してくれてありがとうございます…」





グラッサー博士の最期は、ご自宅で家族に見守られてご穏やかに送られたようです。

博士への感謝を込めて、ご冥福をお祈りします。
そして、残されたご遺族の心の平安を心からお祈り致します。