外的コントロールって何ですか?(1) | 選択理論マニアのためのトリセツ

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心理カウンセラー渡辺奈都子が選択理論に関するマニアックな気付きを書いているブログです。

こんばんは。選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。

選択理論心理学を学ぶときには、
常に外的コントロール心理学と対比して説明されています。


私が基礎講座を受講した当時は、
外的コントロールという言葉はまだなくて、【刺激ー反応理論】と対比されていました。
また、選択理論も【コントロール理論】と呼ばれていた時代でした。

【刺激ー反応理論】:人は外側からの刺激によって、行動する(コントロールされる)。

【コントロール理論(選択理論)】:人の動機付けは内側にあって、自らが選んで行動する。


コントロール理論から選択理論に改名された1996年以降、
グラッサー博士は「新しいリアリティセラピー」という記事 を発表され、
特に扱われる焦点が「個人(セルフコントロール)」から、
「人間関係(コネクティング)」に変化してきました。

これと共に、いままで【刺激ー反応理論】と呼んでいたものも、
人間関係に焦点を当てた意味合いを含んで【外的コントロール心理学】と呼ばれるようになりました。


外的コントロールには、三つの信条があるとグラッサーは述べています。


第一信条
私は外側からの簡単なシグナルに反応して行動する。


ex.電話が鳴ったから
ケイタイ1出るもしもし。、ベルがなるからぴんぽんドアを開けるドアドア、赤信号赤信号で止まる散策4
(これはそう思っていても、そんなに問題なことではないのよね…)


第二信条

私は、人がしたくないことでも、自分がさせたいことをその人にさせることができる。

また、他の人も、私の行動をコントロールすることができる。

ex.「子どもに勉強させるコックリ」「生徒たちに掃除をやらせるゴミ捨て」「あの人が私を怒らせた泣く

(多くの人が「痛っあせあらら」と思うのは、これじゃないかしら…)


第三信条

私の言う通りにしない人を馬鹿にし、脅し、罰を与える、あるいは

言うことを聞く人に褒美を与えることは正しいことであり、私の道義的責任である。

ex.「あれほど言ったのにどうして忘れるの?ムチ!コラッもう○○してあげないからね」
(グラッサーは、これが最も問題で、これによって多くの不幸が起こっていると言っていますわ…)


実はこれ、すべての信条が「私」で始まっていることが、ミソです。

つまり、自分が他者に対してどのよう人間観を持っているか
外的コントロールの考え方として問われる部分なのです。


選択理論心理学は、これに対して、

「私は自分の行動を変えることが出来るが、人を変えることはできない。
他者に対して出来ることは、情報を与えることだけである。
情報をきちんと受け取ってもらうためには、その相手との関係をより良く保つことが大切だ」

という人間観を持っています。


ですから、いくら「励ます」とか「認める」とか「交渉する」という選択理論的なスキルを用いても
「これで相手は私の思うようにコントロールできるはずだ」と思っているとしたら、
それは外的コントロールの対応ということになるのです。



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