学校では三年生の公民の授業を担当しています。授業では単元に関連する時事についてニュースを紹介し解説を通して、知識や理解、さらに生徒たちの考える力を向上させるよう試行錯誤しながら奮闘しております。
その中で「ワクチン」について、受験生である三年生は「打った方がいいよ」と授業で言ったことについて、先日学校メールで「同調圧を生むのでは?」「分断を招くのでは?」というご指摘をいただきました。
ご意見をいただき、確かにそのような危惧は大いにあると気付かされました。自由や権利を教える立場でありながら、思慮に欠ける言動であったと深く反省しています。
子供たちの大切な大会もコロナ禍で様々な変更が余儀なくされています。第九ブロックでも4日から予選がスタートする予定でしたが、18日スタートとなり、通常のトーナメントではなく各市でトーナメントを行い勝ち抜いた代表が都大会出場枠を争うという、今までにない形となっています。それも今後の状況ではわかりません。
現在停止中の部員たちにも感染対策の一つとして「ワクチン接種」を勧めた経緯があります。もちろんご家庭の判断である事は伝えましたが、受けなきゃいけないと思っている部員もいるかもしれません。また、誰が受けてないとか、部員同士で「圧」をかけるかもしれません。
接種が終わった部員たちも副反応で体調が優れず、練習を休むことも多々ありました。人はそれぞれ身体も心も違います。それを認め合ってこそ集団や社会は成熟していきます。例えばアレルギー等で接種したくても出来ない人もいるのです。
明日で閉幕を迎える「2020東京パラリンピック」では様々な障害を抱えながら、只管目標に向かって精進しているアスリートの姿に多くの共感と大きな感動を与えています。
多様性と共生。いろんな考え方を受け入れて認め合わないと強固な集団は出来ないと思います。それぞれの考えは違っても「目標」は同じなのです。それが本校の目指す「moral・victory」への完成につながります。
練習開始まであと一週間強(であって欲しいと願うばかりですが)、全員が元気にグランドに戻ってくること願ってます。
ご指摘を受けて本当に感謝しています。メールを拝読した後すぐに返信をしましたが、メールに気付いたのが翌日だったため行き先不明で返ってきてしまいました。出来ればご意見をいただいた方に届けばと思っています。