昨日テレビを観ていたらブンデスリーガの長谷部選手がリモート出演していました。ブンデスリーガは昨日から再開され試合直後の出演だったのですが、そのインタビューで印象に残るものがあったので紹介します。ドイツは被害の大きいヨーロッパの中でも国を挙げて感染拡大に取り組み死者数を押さえ込んだ結果メルケル首相の判断で再開が果たしましたが、再開についても多くの細かいルールや規則を設けました。
前置きはこれくらいにして、その数十ページにわたる規則(英語版)の中に「solidarity」という言葉が何回も出てきたそうです。言葉の意味は「連帯、団結」だそうですが、長谷部選手は日本における「solidarity」とはなんなのかと考えたとき「連帯、団結」ではしっくりいかないと思い、考えて考えた末、ある言葉が思い浮かびました。それは「思いやり」という言葉だったと。
日本には感染を抑えるために罰則規制がありません。すべては「お願い」「要請」の範囲です。それでもみんなが自粛に協力し、今のところ感染拡大を抑えています。海外からすると、こんな緩いやり方でも結果を残している日本が驚異だと感じているそうです。つまり「思いやり」の文化が感染拡大を防いでいると長谷部選手は言いたかったのです。(とは言えまだまだ先の長い戦いになることは間違いありませんが。)
自分のためにというより他人に迷惑をかけない。日本人のDNAに組み込まれているような感じもします。考えてみれば、医療従事者の方やソーシャルワーカーと言われる人たちだけではなく、自分の生活がかかっていても自主的に休業をされた飲食店、事業主の方々、もちろん児童、生徒、学生も全ての日本人の行動源は長谷部選手が訳した「思いやり」なのだと思います。感謝する気持ち、人を思いやりる心が、あらゆる困難を乗り越えていく原動力になって欲しいと思います。そして世界に日本人の力を示したいものです。
学校生活の全てを我慢しているみんなの気持ちが日本や世界、そして未来を救ってくれると信じています。