七年間、三中野球部を育てていただいた地域と保護者の皆様、本当にありがとうございました。部活というものは、顧問だけが育てるものではなく、地域、学校、保護者、そして一番の柱は、何と言ってもその競技が好きで入部して来た子供たちが全て一体となって育つ、成長するものです。三中野球部に関わった全ての環境が、今の三中野球部を支えている大きな柱だと思っています。
7年前三中に赴任した時、私はこの学校で教員と部活指導のキャリアを終えようと考えました。このブログも子供たちと保護者をつなぐ架け橋になればという思いと、同じように部活指導で頑張っている先生方に、少しでも悩みや問題を共有出来ればと思い、発信してきました。そして自分の教員生活を終えるまで、ライフワークとして書き綴ってきました。
この度の異動は、全く意図するものではございません。校長および教育委員会が、私を三中では不要と判断したものと考えます。そういう意味では、私自身の力不足で、地域や学校への貢献度が低いと判断されたと真摯に受け止めるしかありません。
また、「働き方改革」という大義名分の元、部活に対する風当たりが厳しくなっている昨今、様々な部活への制限が厳しくなっているのも事実です。私は、部活も一つの教科だと思っています。教員を目指す理由も様々です。自分の教科が好きで子供たちにその教科を教えたいという気持ちで教員生活をスタートさせた教師もいます。それも大変素晴らしい志だと思います。中学校は、教科の専門性を深めるための入り口ですから、授業を通してその楽しさを教えていくのは、大切な使命だと思います。しかし、義務教育の終わりに学ばなければいけないことは、他にも沢山あります。
今年度から道徳が教科になります。所謂「心の教育」が教科として扱われるようになります。私見ですが、今まで、この「心の教育」を担っていたのが部活指導だと思っています。教科に専門性があるのと同じく、「心の教育」を専門とする教師がいても不思議ではありません。その教室は、グランドであったり、体育館、音楽室など様々です。そして地域、保護者も一体となった多くの大人の目に見守られた教室だと考えます。
先日、長年野球部指導をして来て来られた先生のご退職の会に参加してきました。若い先生方がその先生の功績を称えて企画した会です。私もその先生のチームと何度も試合をし、お互いの部活指導について悩みや問題を相談し合った間柄でした。多くの先生方が集まった会でしたが、若い教師の方々の多くは、部活指導をしたくて教師を目指したと言っていました。只管、チームを強くするために部活指導をしているのは間違いです。子供たちの「心の成長」が部活指導の基本にある事を忘れてはいけません。そこに集まった先生方は、その基本がわかっていらっしゃる先生ばかりだったので安心しました。
自分が学生時代に部活から学んだ「感謝、思いやり、絆…」教科では教えられないペーストを、時間をかけて子供に教えることは、教科を教えることと同じく大切だと思います。顧問の先生方の集まりでいつも感心するのは、自分の教科(部活)を深めるための教材研究(指導者同士の情報交換)を熱心になさっている事です。パソコンを前に教材研究するだけが、教師としての教材研究ではありません。特に大人になっていく一番大切な時期である中学生を教えていかなければいけない教師にとって、子供に関する多くの情報交換は必要不可欠なものだと思います。
競技を問わず、一部の指導者には部活を私物化している教員がいるのも否めません。部活が教科である限り、学んだ事を学校生活、家庭、地域に還元しなければいけません。子供やチームの戦績を自分の手柄と勘違いしていては、それこそ「働き方改革」の対象になって然るべきです。子供の成長は、子供の力。指導者として、その成長を手助けする姿勢を欠いてしまっては、本末転倒だと思います。部活を私物化している先生は、先日集まった先生の誰一人としていませんでした。
あるCMで「働き方は、自分で決める」というフレーズがありました。まさしくその通りだと思います。希望に燃えて教師になられた若い教師の方々に必要なのは、「働き甲斐改革」ではないでしょうか?そして、その「働き甲斐」とは、我々教師にとって子供たちの成長に他ならない筈です。何だかんだ説教臭くなって申し訳ありませんが、教育の原点をちゃんと理解出来る人が、教育界を担って欲しいと思います。特に、管理職、教育委員会、文科省の大臣は。
長々となりました。私は三中野球部に心を残し異動します。なので、残りわずかとなった教員生活で、野球部指導をすることは考えられません。永遠に三中野球部のファンでありたいと思っています。三中野球部の指導者二人は、「心の教育」を日々やっていただいています。私が言うのもなんですが、野球部指導も部活指導も完璧な方々です。さらに三中野球部が成長していくと確信しています。今まで以上に三中野球部の応援をよろしくお願いします。他中野球部顧問の先生方、練習試合などは、遠慮なく私に連絡してください。顧問と連絡を取り合って調整をいたします。
最後にもう一度、七年間大変お世話になりました。保護者の方々、地域の方々、そして野球部の子供たち全てに心から感謝しています。「本当にありがとうございました。」三中野球部ブログを閉じさせていただきます。
7年前三中に赴任した時、私はこの学校で教員と部活指導のキャリアを終えようと考えました。このブログも子供たちと保護者をつなぐ架け橋になればという思いと、同じように部活指導で頑張っている先生方に、少しでも悩みや問題を共有出来ればと思い、発信してきました。そして自分の教員生活を終えるまで、ライフワークとして書き綴ってきました。
この度の異動は、全く意図するものではございません。校長および教育委員会が、私を三中では不要と判断したものと考えます。そういう意味では、私自身の力不足で、地域や学校への貢献度が低いと判断されたと真摯に受け止めるしかありません。
また、「働き方改革」という大義名分の元、部活に対する風当たりが厳しくなっている昨今、様々な部活への制限が厳しくなっているのも事実です。私は、部活も一つの教科だと思っています。教員を目指す理由も様々です。自分の教科が好きで子供たちにその教科を教えたいという気持ちで教員生活をスタートさせた教師もいます。それも大変素晴らしい志だと思います。中学校は、教科の専門性を深めるための入り口ですから、授業を通してその楽しさを教えていくのは、大切な使命だと思います。しかし、義務教育の終わりに学ばなければいけないことは、他にも沢山あります。
今年度から道徳が教科になります。所謂「心の教育」が教科として扱われるようになります。私見ですが、今まで、この「心の教育」を担っていたのが部活指導だと思っています。教科に専門性があるのと同じく、「心の教育」を専門とする教師がいても不思議ではありません。その教室は、グランドであったり、体育館、音楽室など様々です。そして地域、保護者も一体となった多くの大人の目に見守られた教室だと考えます。
先日、長年野球部指導をして来て来られた先生のご退職の会に参加してきました。若い先生方がその先生の功績を称えて企画した会です。私もその先生のチームと何度も試合をし、お互いの部活指導について悩みや問題を相談し合った間柄でした。多くの先生方が集まった会でしたが、若い教師の方々の多くは、部活指導をしたくて教師を目指したと言っていました。只管、チームを強くするために部活指導をしているのは間違いです。子供たちの「心の成長」が部活指導の基本にある事を忘れてはいけません。そこに集まった先生方は、その基本がわかっていらっしゃる先生ばかりだったので安心しました。
自分が学生時代に部活から学んだ「感謝、思いやり、絆…」教科では教えられないペーストを、時間をかけて子供に教えることは、教科を教えることと同じく大切だと思います。顧問の先生方の集まりでいつも感心するのは、自分の教科(部活)を深めるための教材研究(指導者同士の情報交換)を熱心になさっている事です。パソコンを前に教材研究するだけが、教師としての教材研究ではありません。特に大人になっていく一番大切な時期である中学生を教えていかなければいけない教師にとって、子供に関する多くの情報交換は必要不可欠なものだと思います。
競技を問わず、一部の指導者には部活を私物化している教員がいるのも否めません。部活が教科である限り、学んだ事を学校生活、家庭、地域に還元しなければいけません。子供やチームの戦績を自分の手柄と勘違いしていては、それこそ「働き方改革」の対象になって然るべきです。子供の成長は、子供の力。指導者として、その成長を手助けする姿勢を欠いてしまっては、本末転倒だと思います。部活を私物化している先生は、先日集まった先生の誰一人としていませんでした。
あるCMで「働き方は、自分で決める」というフレーズがありました。まさしくその通りだと思います。希望に燃えて教師になられた若い教師の方々に必要なのは、「働き甲斐改革」ではないでしょうか?そして、その「働き甲斐」とは、我々教師にとって子供たちの成長に他ならない筈です。何だかんだ説教臭くなって申し訳ありませんが、教育の原点をちゃんと理解出来る人が、教育界を担って欲しいと思います。特に、管理職、教育委員会、文科省の大臣は。
長々となりました。私は三中野球部に心を残し異動します。なので、残りわずかとなった教員生活で、野球部指導をすることは考えられません。永遠に三中野球部のファンでありたいと思っています。三中野球部の指導者二人は、「心の教育」を日々やっていただいています。私が言うのもなんですが、野球部指導も部活指導も完璧な方々です。さらに三中野球部が成長していくと確信しています。今まで以上に三中野球部の応援をよろしくお願いします。他中野球部顧問の先生方、練習試合などは、遠慮なく私に連絡してください。顧問と連絡を取り合って調整をいたします。
最後にもう一度、七年間大変お世話になりました。保護者の方々、地域の方々、そして野球部の子供たち全てに心から感謝しています。「本当にありがとうございました。」三中野球部ブログを閉じさせていただきます。