「努力は夢中に勝てない。」これはテレビであるコメンテーターが言っていたことです。「努力」には、「◯◯しなければ」と考える分、行動を起こす時に気持ちをマイナスにもって行き易くしてしまいます。それとは逆に「夢中」には、努力していることさえ忘れてしまうパワーを持っているのです。やらねばならないとスタートしたら、どっかで息切れを起こしていまいそうです。それでも努力を続けられる人は、努力する才能を兼ね備えているのではないでしょうか。

松井選手も、「努力しなければ他人に追いつけないから、努力しているのです。」と言っています。イチロー選手も松井選手も、世界を代表する野球選手でありながら、常に努力を怠らないのは、二人とも野球に「夢中」だったからではないかと思います。「夢中」の持つパワーは、人の可能性を無限大にしてくれるものだと言えますが、そのパワーをより効率良くするために「信じる力」なのです。

「夢中」になり、その可能性を「信じる」事で、自分の夢がより身近なものになっていけば、努力に対する壁はなくなります。明日から始まる下町杯で、野球に対して「夢中」になっている三中野球部を見たいと思っています。そして次々に強豪校を倒してもらいたいと。君たちの笑顔をイメージしています。