選抜高校野球

昨日も触れましたが、選抜高校野球の出場校が決定しました。選抜高校野球というだけであって、地区大会を勝ち抜いただけでは選ばれるとは言えないのがこの大会です。極端に言えば地区で優勝しても選ばれない可能性もあります。

今まで前例がないのは、地区大会で成績を収める学校の殆どが、選ばれるに値する日常生活を送っているからです。ただし、選ばれた後で不祥事を起こして出場辞退になった例もあります。選ばれしチームの今後の行動も大切であるということです。以前に高野連考で述べたように、ルールもアップロードすべきだとは思いますが、良き伝統もアップロードしながら守られていかなければならないと考えます。

21世紀枠で選ばれたのは、石岡一（関東・茨城）、富岡西（四国・徳島）、熊本西（九州・熊本）の三チームでした。話題性だけで選ばれるほど甲子園出場は甘くありません。この三チームとも秋季大会ではそれなりの戦績を収めています。その戦績もある程度数年続いているという実績も必要になります。

三チームに共通するのは戦績だけではありません。どのチームも十分とは言えない環境でもそれぞれが工夫しながら活動をしている点や、地域貢献をしている点など「人としての当たり前の行動がいかに自然にとれるか、厳しい環境にも負けず、諦めずに地道に努力出来るか」。まさに人として成長するために部活動に求められている部分です。目的達成を真剣に追い求めた時間と労力は、たとえ結果として現れなくても、必ず自分に返ってくるのだと信じて努力出来る姿勢が評価される時や場面がやって来ます。

夏の甲子園のように、一発勝負で決まるのではなく、その野球部がどんな事に取り組み、達成しようとしているのかも選抜の材料となる意味では、本当に選ばれしチームの大会となる訳です。もちろん、夏に地区優勝を果たすチームも選ばれしチームには変わりありませんが、選抜高校野球は、日本の高校野球文化のようなものが根底に流れているように思います。中学野球には選抜大会はありませんが、三中野球部は選ばれしチームになりたいと思っています。そして確実にその歩みを続けていると信じています。