トレーニングを始めた頃は、そんなの出来るはずがないと思っていたという顔で取り組んでいました。懸垂に初めて挑戦した時も、ぶら下がったまま無抵抗の人もいました。しかし今はどうでしょう?出来なかったトレーニングが、回数や時間を増やしても出来ています。鉄棒にぶら下がっていただけの人が、顔の位置が鉄棒に近づいたり、一回、二回と鉄棒の上まで顔が上がって自分自身が驚いている人もいます。

一昔前までは、想像の世界だけで考えられていた事でも、今では実現しているものが沢山あります。「こうなればいいな」と思った瞬間から実現への道筋が出来ていくのです。そうやって人間は文明を作り上げ、今に至っていますし、これからも進化し続けていくのです。達成の出発点は、やってみるという好奇心と、失敗してもやり続ける気持ちなのです。

与えられた課題は、やり続ければ必ず達成出来る課題です。「試合でホームランを打つ」「ヒットを一本も打たれずに完封する」というものではありません。試されているのは、やり続ける気持ちがあるかという事なのです。そして、君たちはその期待に応えられる気持ちを充分に持っていると練習を見ていると実感出来ます。それは、一人として回数や時間が伸びていない人がいないからです。

「出来ない」と思った瞬間に可能性は消えてしまいます。考えれば、そうやって可能性を潰してきた事が沢山あるのではないでしょうか?野球に限らず、勉強や習い事も同じです。そう考えると、「出来ない」と考える事が、どれだけもったいないかと分かるはずです。もちろん全てが達成されるとは言いません。不可能なこともあります。しかし、やらずに終わるのはこれまたもったいないものです。達成するために使った時間と気持ちは、他のどこかに生かされるチャンスが巡ってきます。

今君たちの進んでいる道は、必ず自分自身の力になると信じています。そのためにプラス一回にチャレンジし続けてください。

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ダッシュも息が上がらなくなってきました。日々逞しくなっていると実感しています。