全力で練習

12月間近だというのに異常な暖かさでした。この時期の練習はグランドにいるだけで芯から冷え切ってきますし、練習の間隔が空くと次の練習に移行するまでの身体作りが大変なのですが、今日は陽が落ちても冷えることなく、通常の練習をこなす事が出来ました。

特に水曜日はバッティングデーなので、暖かいと身体の切れも良く、鋭い打球が方々に飛んでいったように思います。この子がこんな力強い打球を飛ばすのかと思う選手もいました。多分暖かさだけが原因ではなく、日頃の素振りとトレーニングの効果も現れているのだと思います。

そういう点でも身体作りが如何に大切なのかを思い知らされます。ただしそれは三中だけが取り組んでいるのではなく、他のチームも同じように取り組み、同じように進化していることを忘れてはいけません。

一冬を越すと、一変するチームが現れるのは、厳しいトレーニングをこなしてくるからです。ただ単にトレーニングをやっているだけではなく、目標とするチームに勝つという強い目的を持って取り組んでいるチームは、春には本当に化けてくるのです。三中は秋に都大会に出場することが出来ました。否応無しに目標にされる訳ですから、さらに力をつけていかないとやられてしまいます。

ポジティブに考えれば、新人で勝った訳ですから、負けたチームより多くの練習と強い気持ちを持てば、差は縮まらない筈です。追う立場より追われる立場の方が、キツイと考えるか、そのままの距離を保つためにさらに努力すれば必ず勝てると考えるか、どうせやるなら勝利を信じてやる方がいいに決まってます。

その為の努力を惜しまない気持ちを持つことが来春に向かってのスタートとなる筈です。校庭が狭くて練習もままならないチームが沢山ある中で、三中は陽が落ちても照明の下ボールを持った練習も出来ます。グランドや照明があっても時間制限が厳しくて思うような練習が出来ないチームもあります。

三中野球部が恵まれている点を挙げればキリがありません。しかしその環境でやっていると、全てが当たり前のことであって、自分達の置かれている環境に感謝する気持ちが薄らいでしまいます。競争に打ち勝つためには、この環境をさらに有利に利用する工夫が必要です。ネットに向かってバッティングをするのではなく、自分の打球がどこまで飛ぶかを確認出来るグランドはそうザラにありません。だからこそ一球一球を大切に、そして思い切りの良いスイングを心掛けることが大事なのです。

天気に感謝、グランドに感謝、そして全ての環境に感謝して練習することが強くなる秘訣ではないでしょうか。

打った方向や飛距離を心配することなく練習出来る環境は三中をより強くしています。しかし、それに気付いて力強いスイングを心掛けなければ、条件が悪くても必死で頑張っているチームに簡単に追い越されてしまいます。