挑戦

大リーグのア・リーグ新人王に大谷翔平選手が選出されました。東海岸では最初「二刀流」に懐疑的でしたし、オープン戦での結果もなかなか出ず、彼の挑戦はやはり無謀だったという酷評も立ったくらいです。

しかし大谷選手は、二刀流を諦めずまずは打者としての結果を出し、投手としても大リーグにアジャストしていきました。側から言われる「挑戦」とは、彼にとって当たり前の「取り組み」だったことを証明したのです。

「挑戦」とは、自分しかわからない自分との戦いです。しかしそれはやり切れるという自信がなければ、無謀なチャレンジでしかないと思います。自分を信じ、周りの評価に惑わされない強い意志があってこその「挑戦」です。周りの評価を覆すことをモチベーションとした彼の強さを学んで欲しいと思います。

「挑戦」と言えば、明治神宮野球大会高校の部で優勝した札幌大谷高校。国士舘高校との試合を観戦しましたが、決勝戦の相手となった星稜高校に比べて、スーパースターがいるわけでもなく、複数のピッチャーで試合をものにしていくという高校野球の原点を見るような野球部のように感じました。（ただし、今日先発し星稜打線を１安打に抑えたエースの西原投手は、映像で観る限り、好投手だと思いましたが。）

創部10年、甲子園出場経験のない高校が秋の日本一に輝くという偉業を成し遂げたわけですが、彼らに「挑戦」という意気込みよりも、普段からやってきた野球を、この舞台で遺憾無く発揮するといった姿勢を感じました。彼らにとって初出場、初優勝は普段の取り組みの延長戦にあったように思います。

立てる目標は達成出来る目標でなければいけません。ただし、今まで通りの努力で達成出来る目標ではなく、さらに努力すれば届くところの目標であることが最低条件です。明日からのテストにしろ、来春の大会にしろ、ワンランクアップした目標に向かって、出来る努力を惜しまないようにしてください。