ルールは何のためにあるのでしょうか?大きく言えば法律は国民のルールです。当然、その根拠となるのは、「国民の安全」となります。しかし、そのためにはある程度我慢しなければならないものも出てきます。

野球にもルールがあります。「安全」という観点からすれば、コリジョンルールなどが頭に浮かぶものと思います。スポーツに関するルールの基本は「フェアと安全」だというのは明確です。だからこそフェアプレーは敵味方なく賞賛されるものなのです。

では、フェアとはどんな意味を持つものでしょうか?「フェア=公平」と考えれば、あらゆる人に対する「公平な見方」を身につけていくことが大切だということがわかります。

言葉では理解出来るものですが、実際集団で生活していると、誰にも公平にあたることは大変難しいものです。その場の雰囲気で間違っているとわかっていても、常に正しい行動が取れるかと言われれば、自信がないのでは?自分自身で考えてみてどうですか?

仲間に合わせないと、自分が仲間外しにあうのではないか?などの不安が出ても当たり前だと思います。つまり正しい行動が取れなかった時に流れでそうなってしまったと考えてしまいがちです。

野球では常に流れを止める、また、流れを作れる選手が求められます。正しいことを正しいとして判断や行動出来る力は、それを認めてくれる集団があるからこそ発揮出来ます。

日常生活では、正しい判断と公正な態度を養い、グランドではそれを認め合う集団に成長することが、流れを止め、流れを作るチームになっていくことにつながります。そういう意味で人しての成長がチームを成熟させる基本であると言えるのではないでしょうか。

ルールの意味を理解し、勝てるチームになる鍛錬は、日頃の生活が基盤となっているのです。