3月1日、今日は都立高校合格発表の日でした。野球部の三年生数名も都立高校受験し、この日を迎えました。教師にとっても、学校に帰って来る生徒たちを待つ時間はとても嫌なもので、報告の瞬間は緊張します。

特に、たぶん一番長く一緒に時間を共有したであろう野球部員がドアをノックする瞬間は心臓が止まるくらい緊張します。合格していればいいのですが、不合格だったらなどと考えると本当に胃が痛くなる思いがします。

結果が出なかった人に「落ち込むな、前を向きなさい」とか、「しっかりしろ!頑張れ!」などという言葉は意味をなすものではありません。

この一年間、目指した学校に対して真剣にチャレンジした人であれば、結果にこだわるのは当たり前のことですし、うまくいかなかったら悔しくて悲しくて当然です。頑張った人には、結果に一喜一憂出来る権利があるのです。

いっぱい落ち込んで、いっぱい悲しんでいいんだと思います。ただ、これだけは忘れないで欲しいと思うのは、「悔しさ」です。思いが成就出来なかった悔しさは忘れないでください。悔しさは、次へのステップとなるはずです。

人生の履歴書は中学校で終わりません。この先どんどん新たな履歴が加わっていくはずです。悔しさを忘れなければ、新たな挑戦ができ、新たな挑戦が出来れば、新たな力が備わっていきます。その力がまた新たな履歴書を作っていきます。

都大会に行けなかったあの敗戦、多摩大会を逃したあの戦い、その悔しから立ち上がって進学に向けて頑張った三年生たち、すべての悔しさを忘れずに、次の三年間で晴らしなさい、新たな履歴を一つ一つ加えていって欲しいと思っています。

今日は落ち込んでも構いません。ただし必ず立ち上がって、次の一歩を踏み出してください。グランドはいつでも君たちを待っています。