今日は義母との少し悲しいエピソード
義母はお金持ち特有の不遜さと傲慢さ
育ちの良さからの優しさや気品を持ってる人。
そして何より夢見る少女のような女性(ひと)でした。
義母からよく呼び出しの電話がありました。
夏海さん、明日はお暇かしら?
よかったら遊びに来ない?
ついでに今○○(百貨店)で○○物産展やってるのよ
あれとあれとあれを買ってきて(チラシをみてるww)
元夫の実家は少し郊外にあります。
当時住んでたマンションから車で一時間くらい
義母とわたしが何をして過ごすかというと・・・・
義母のクローゼットの中でアンティークジュエリーの話。
若先生(長男)の奥さんは宝石好きだけどアンティークは気味が悪いって
義母の長女さんは宝石に興味なし。
わたしはアンティークの宝石に興味があったわけではないけど
義母の話を聞いているうちに大好きになってしまったのです。
義母の持つアンティークジュエリーには
全部その宝石にまつわるお話があります。
宝石を見ながらお話を聞いていると
大昔、中国の桂林の蘆笛岩に住んでいた龍の瞳が
化石となって出来た翡翠
その透き通るグリーンをみてると
そんな荒唐無稽なお話さえも真実に思えてくる。。。。
小さな姉妹が少し暗いクローゼットの中で
お家の人に隠れて内緒の物語のお話をしてる
そんな不思議な世界
当然わたしの周りにそういう趣味の人はいないし
実母の持ってる宝石って言ったら・・・・
真珠くらいかなぁ。。。
わたしが持ってるものは結婚前に
元夫に誕生日にプレゼントしてもらった3万円弱くらいの
細いプラチナ台の小さなルビーの指輪。
当時はそれが宝物でした。
ある日義母から電話
明日、憲ちゃんとお昼一緒にいらっしゃい。
旅行のお土産があるの。
・・・・そしてまた百貨店で行われてる○○物産展の品物を
大量に頼まれました。
義母はヨーロッパ旅行から帰ったばっかりでした。
元夫と行くと・・・・
義母はわたしの腕を取って
これみて!
と深紅のビロードの宝石箱を開きました。
そこには、
深い藍色のメノウ台にシェルの彫刻のカメオのブローチ
とってもきれいで目を奪われました。
これ夏海さんにプレゼント
ドイツのアンティークショップで見つけたの。
ほんとは自分用にと思ったんだけど
似合わないのよね。
これくらの宝石になると身に着ける人を
宝石の方が選ぶのよ!
きっとあなたに似合うわ。。。
と言って黒のニットのタートルの胸に付けてくれました。
義母に言われて鏡を見ると・・・
義母の言うとおり、
このカメオがわたしを選んでくれたような気がしました。
それからわたしはこのカメオのブローチの虜。
洋服を選ぶ時もこのブローチを付けることをイメージしてチョイス。
友達の披露宴等の晴れの場所だけでなく
お出かけの時はいつも付けてました。
いつのまにか、わたしに無くてはならないものになりました。
そして、数年が経つうちに
このブローチは完全にわたしの一部となりました。
義母からはその他に旅行のお土産や自分の物など・・・
いろんなものを頂ました。
ブローチ以上に高価なものもたくさん。
そして
離婚が決まった数日後・・・
元夫が
かあさんがカメオのブローチだけ返してって言ってたよ。
他のはいいって!
え・・・あれはわたしのもの・・・・
胸がきゅ・・・と締め付けられた。
まるで自分の一部が引き剥がされてる痛さでした。
義母はたぶん・・・わたしに罰を与えたのだと思う。
自分の大切な息子を不幸にした報い。
そういう憎しみみたいなものを間接的に
でも・・・強く感じました。
そして、わたしは怒ってるのよ。。。
との意思表示でもあったのかも
わたしは義母にもらったものを全部全部・・・・
お返ししました。
アンティークへの思いも思い出も。
元夫はこのカメオのブローチをわたしが気に入っていたことさえも
気づいてなかったので
当然母の言葉の裏に隠された悪意も気づかずに
カメオのブローチだけで他はいいって言ってたよ。
なんで全部返すの?
と不思議がっていました。
ピジョンブラッドのカボションカットのルビーの指輪
それだけ・・・元夫がまた持って帰ってきました。
それは誕生日に義母から
元夫にもらった指輪はミセスのあなたにもう似合わない・・・
と頂いたものでいつも身に付けてたものでした。
この指輪だけ戻されたのは
義母のどういうメッセージだか
よくわかりませんでした。
今も手元にそれだけ残ってますが。。。
あれ以来、クローゼットの奥にしまいっぱなしで
お目にかかってはいません。
もうすぐ誕生日なので指輪のことや義母、カメオのブローチ
そしてあの頃のことを思い出しました。
離婚には悲しい思いはつきものだけど
当時
元夫、この人だけじゃなくて他の人やモノや環境も
手放すことが離婚なんだなぁ・・・・と思いました。
当たり前なんだけどねw
それまで実感が湧かなかったけど・・・
しみじみ離婚するんだなぁと思った出来事でした。
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