独立までの経緯 その⑥

こんにちは‼︎
 
 
 
名古屋にある小さな焼菓子店
お菓子屋minifée(ミニフェ)オーナーパティシエールの
春日サリです
 
 

鍵を受け取って

業者さんと打ち合わせをしつつ

自身は掃除と調べ物に明け暮れること一ヶ月…

大まかな工事が終わったところ

掃除が終了したところから

補修をしたり徐々に備品を入れていきます。

この頃からはもうとにかく

やることしかない‼︎

次から次へとやらなくてはいけないことが出てきて

時間がいくらあっても足りません

一日24時間ではとてもとても足りなくて

頭の中も「あれも考えなくちゃ」「これも決めなくちゃ」で

起きている間は脳みそフル稼動状態

ご飯を食べているときも

お風呂に入っているときも

あれやこれや考えているし

ベッドに入ってからも寝落ちするまで

ずっと調べ物をしていました。

正直

…

…

本当に

…

…

ハゲるかと思いましたよ‼︎

ハゲなくて良かったです。本当に…

日取りの関係からオープン日を6月15日に決めていたのですが

本当に準備が間に合って開店できるかが

とにかく不安で

いつオープンするか聞かれても

「たぶん…6月中旬にオープンする…と思う…」

と曖昧な返答しか出来なかったことを覚えています。

結局お店が形になっても自身なんて付かないんですね

途中いくつかのハプニングもありながら

何とかお店を整え

間を見て仕込みをしていましたが

オープンの1分前まで

本当にオープンしていいのかな…？

大丈夫かな…正式なオープン日ずらそうかな…

という考えが頭の中をぐるぐるしていて

ここまで整えていながら

もう全部放り出したい気持ちになっていました。

そして迎えたオープン時間

その瞬間に

初めてのお客さまをお迎えし

無事にオープンすることが出来ました。

オープン直前の逃げ出したくなったあの１分間を

未だに忘れることは出来ません。

そしてそれを破ってくれた初めてのお客さまのことも

鮮明に覚えています。

オープン出来るか不安で

きちんとした告知もほとんどしなかったのに

その後も噂を聞きつけたお客さまがどんどんいらして

きちんとお伝えしていなかったのに

お祝いのお花がどんどん届いて

もう

泣きそうでした。

いや、泣いてたかも。

そんなこんなで迎えた初日、

３日くらいは保つだろうと思って用意したお菓子たちは

ほとんど完売状態になり

閉店後に明日の営業どうしよう…と

また違う涙が出てくることになりますが

それもまたタイミングよくかかってきた電話に冷静さを取り戻し

何とか翌日以降も営業することが出来ました。

振り返ってみると

オープンまでの準備も

オープンしてからも

自分が想像していた以上の

たくさんの人たちに支えられ

応援され

励まされて

ここまでやってくることが出来ました。

お店を出すと決めてから

お金もない、時間もない、自信もない状態で

たった半年後にはオープンし

すでに８ヶ月が経とうとしています。

一年半前には全く想像していなかった世界。

オープン出来たこと自体が奇跡のようで

それがもちろん空から降ってきた訳ではなく

周りの人々によってもたらされたものであることに

感謝の気持ちしかありません。

元はパティシエを続けてくれたことへの感謝を

周りに返したいという思いで始めたのに

結局また助けられ、支えられ、

さらなる感謝の気持ちが生まれただけでした。

自分が与えてもらったものを

今度は社会に返していきたい。

そのために今何が出来るか、

模索中ではありますが

また一歩前に進んでいきたいと思っています。

長くなりましたが

独立までの話はここまでです‼︎

お金がなくても、時間がなくても、自信がなくても

それを言い訳にしているより

その中でどうしたらいいのかを考えて

実際に行動に移すことで

自分の殻を破っていけるんだと思います。

物事はいつだってシンプルで

ややこしくしているのは自分自身なんですよね。

読んで頂いてありがとうございます!!


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