グリコのキャラメルのような見た目に惹かれて購入したこちらのお菓子はブラジル出身。業務スーパーで入手しました。
しかし!慣れ親しんだグリコだと思って口にすることなかれ。袋をあけた瞬間は香ばしいピーナッツの香りに胸が高鳴りました。グリコのキャラメルも、包み紙を開くと優しいアーモンドが鼻腔をくすぐりますよね。
しかし、あの控えめなバターとアーモンドを想像して一粒いただいた瞬間、「なんだこれ!?」と飛びのきました。
思ってた甘さと違う~~!!!!!
洋菓子のバターではなく、黒糖を少し甘くした感じの甘さとワイルドなナッツの風味。ワイルドなナッツってなんだよという感じですが、日本で普通に食べているナッツより生命力があるというか、なんていうか……。
食べている時は黒糖メインのお味でナッツの主張はあまりないのですが、ブラジルのナッツは元気がいいです。
食感は柔らかいキャラメルといった感じ。私は最近、前述したグリコのキャラメルにはまっているのですが、それより断然柔らかいです。
私が最近食べているのがこれ。冬だとキャラメルとは思えないくらい固くて、毎回口の上を傷つけそうになります。
ところで、グリコのキャラメルって最近店舗であまり見ないのはなんでだろう……。
ナッツですが、こちらは食感もほぼありませんでした。口内を傷つける心配もなくいただけます。
それから、キャラメルと比べて歯にくっつきにくいようにも感じました。キャラメルを食べた後、その粘着力にプチストレスを感じている方にもオススメの一品です。
気になる原材料ですが、なんと糖蜜、落花生、砂糖のみと超シンプル。余計な化学物質が入っていない、自然の甘さです。
ここで、このお菓子の成分について考察してみましょう。このお菓子の名前はRapadurinha(ラパドゥリンハ)。ネットで引いてみたところ、ラパドゥリンハとはパネーラ(Panela)のこと。
日本語の記事がないからマイナーな材料なのかと思いきや、「サトウキビの絞り汁を沸騰させて蒸発させたもの」のことのようです。どうりで黒糖の味がするわけだ!
ちなみに原材料の「糖蜜」も、「砂糖をつくる際に原料のサトウキビやてんさいの汁から除去される液体」のことを指すみたい。
このラパドゥリンハ……パネーラの主な生産国はコロンビア(ブラジルと同じ南米諸国!)ですが、メキシコ、ペルー、ブラジル、チリなど、広く南米諸国で親しまれているようです。
黒糖、というと日本のお菓子を想像しますが、日本から一番離れた地域である南米でもメジャーな食べ物であるなんて、何だか不思議ですよね。遠く離れた国の人々のように感じますが、同じものをおいしいと感じる。
そういえば、ブラジル料理やペルー料理でもお米は欠かせないものだと聞いたことがあります。日本と南米って、案外共通点が多いのかも?
距離では測れない、文化の接点を感じたお菓子でした。
☆
ちなみにこのお菓子、腹持ちがとてもよくて感動!3こ程度で小腹が満たされます。
激甘ではないのですが、自然の材料を使っているせいか数個でお口も満足。甘い物欲がピタリと止むのも嬉しいポイントです。
黒糖は好みが分かれる食べ物ですが(私も実は苦手で、このお菓子を一口食べた時もウッてなりました……)、食べれば食べるほど、なぜか不思議と手が伸びるようになってしまいました。一度目で合わないかもと思っても、絶対に無理!でなければ何度か口にしてみてほしいお菓子です。
【今回ご紹介したお菓子の基本情報】
商品名: Rapadurinha
メーカー:Dacolonia
原産国:ブラジル
入手国:日本(業務スーパー)
・感想
甘さ:★★☆☆☆☆☆
日本での入手のしやすさ:★★★☆☆