お金持ちじゃないし英語も完璧じゃないけれど、夢だった海外旅行に行ってよかった。

先月、1週間のトルコ旅行から帰ってきてみての感想です。いやむしろ、ナイナイづくしの今こそ行ってよかった、と強く感じています。

 

近年、日本でも超富裕層向けのホテルが建つ、という話はよく聞きますよね。また超富裕層ではなくても、ブログやインスタを見ていると華やかな5つ星ホテルのお部屋やブランド物の購入品など、「いいな~!」とうっとりしてしまうような光景が目に飛び込んできます。私は今は24歳ですが、将来はこんなゴージャスな旅ができるようになりたい。憧れです。

 

じゃあ、お金がない今は海外に行かない?とんでもありません。セレブ旅行に憧れる反面、今回の旅行の思い出はお金がない今だからこそのものだと実感しています。

 

例えば、現地の人との交流。私はすべての日程で、こぢんまりとしたホテルに宿泊しました。途中で宿を移動しましたが、もう1軒のほうは個人経営だったかもしれません。小さなホテルだからこそ、朝は友人のように「おはよう」と声をかけてもらえましたし、おそらく宿で飼っているのであろう、首輪がついた猫ちゃんと遊ばせてもらいました。ホテルの人自ら「この子はスルタンだよ~」と連れてきてくれるアットホームな雰囲気は、5つ星ホテルではありえないでしょう。

(余談ですが、トルコではモスクの名前も猫の名前も、ペットボトル飲料の名前もスルタンづくしでした)

 

また、2軒目のホテルでは、より人間の温かさを感じることができました。

チェックアウト時間を勘違いして過ぎてしまったのですが、そのことをメッセンジャーで伝えてくれ(チャットを利用しているところもローカルっぽい体験です)、もう平謝りで急いでチェックアウトしたのですが、ホテルのお姉さんは笑って「いいよいよ、その代わりいいレビューを書いて!」と許してくれたんです。それからタクシーが来るまでの間、トルコティーをごちそうしてくれてたくさん話をしました。まるで本当の友達のように。

 

これは貧乏旅というか、個人経営ならではの対応だと思うのですが……でももし私が大富豪だったら、わざわざ小さな宿に泊まったでしょうか。もしお金持ちの娘として生まれて高級ホテルが当たり前の生活だったら、このホテルは選択肢にも上がらなかったでしょうし、そもそも存在すら認識していなかったはずです。

 

だから、今行ってよかったと思うのです。高級ホテルでのステイは、将来の私へと譲るとして(いつかやってみたい笑)。求めている快適さをすべて実現できなくても、今の状態だからこそ楽しめることがあるのだと実感しました。ホテルからホテルの移動で重いスーツケースを引いて賑やかな街中を歩いたり、無名のバザールでお店のおじさんと盛り上がったり。この前セレブ旅のインスタ投稿を見ていた時、ふとこれらの体験が蘇ってきて胸が温かくなりました。私は現時点で彼女のようなゴージャスな旅はできませんが、私のこれも、彼女にはできない経験です。

 

そして、今の状態だからこそ楽しめる、といえば英語力。私は英語がペラペラというわけではないので、ずっと海外旅行に行くのを躊躇していたんです。でも今回行ってみて、そんなことは大した問題じゃないと気づきました。むしろ完璧じゃないからこそ、「こんな言い回しがあるのか」と毎日が新鮮でしたし、何が起こるのか分からないワクワク感も楽しめました。もし私が英語を日本語と同じように操れて、半分寝ていても分かるようなレベルだったらきっと安心はしたでしょうが、その分ワクワクが減ってしまったと思うのです。「これ、こういうこと?」と推理する楽しさとスリルが味わえるのは今だけ。死なない程度に理解はできるけど流暢ではない今だからこそ、です。

 

もしあなたが今、海外に行きたいけど躊躇っているというのなら、ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してみてほしいです。今だからこそできる楽しみ、というのは本当にあります。ゲストハウスを利用して世界中に友達を作るとか、翻訳機だけでどこまでいけるか試してみるとか。休みが取りにくい人は弾丸旅行(日帰りで韓国に行く人もいますよね!)やスケジュールを詰め込むのも「あなたオリジナル」の経験になりますし、安さを追求したせいでトランジット(飛行機の乗り換え)の必要が出るのも、今の自分だからこその経験です。私はこれでポーランドとのご縁ができました。旅行先として候補に挙げていなかった(失礼ですが!)国だったのが、トランジットのおかげで親しみを覚え、今度はちゃんと観光したい国になったのです。

 

海外旅行はお金持ちのためのものでも、英語ができる人の特権でもありません。今のあなたがどんな状況でも、今のあなたのままで楽しむことができます。実際行ってみると異文化や異なる常識で思考が追われますし、旅行先では多少なりともお財布の紐がゆるむものなので「もっと〇〇だったら……」と感じることって実際あまりない(そんな暇はない)というのが私の感想です。だから大丈夫。「今」は今しかないんです。行ってみたら何とかなりますので、ぜひ一歩を踏み出してください!

 

 

 

 

 

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