イスタンブールの治安を調べると、真っ先に「スリに気を付けて」と出てきますが、2023年5月に旧市街を訪れた私からすると、スリなんて全然いないという印象でした。スリどころか、ここは本当に海外か?という感じ。聞いていたのと全く違い、困惑してしまうほどです。そこで今日は、イスタンブール旧市街の最新の治安情報に加え、現地の情報をネットで調べる際のポイントについてお話します。


今回私が訪れたのは、アヤソフィアやブルーモスク、考古博物館、地下神殿やトプカプ宮殿のあるイスタンブール旧市街エリア。観光の目玉となるようなスポットが多く、イスタンブールを旅行する人なら必ず訪れるメジャーなエリアです。

4日間ここのエリアを歩き回って感じたのは、治安の心配が全くなかったということ。
具体的に治安のいいエピソードを挙げると、

・夜10:00~11:00でも普通に人が出歩いている。女性だけで出歩いている人もいる
・上記の時間でもレストランなどのお店がまだやっていて、活気がある
・ヴィトンなどのブランドもののバッグを持ち歩いている観光客が普通にいる
・チャックのないタイプのバッグの人も普通にいる

などです。思ったより平和じゃないですか?
短い滞在でしたが、なぜこんなに平和なのか、周囲を観察して感じたことが3つあります。

①警官がわんさかいる
冗談ではなく、これでもかというくらい立っています。アヤソフィアやブルーモスクは宗教的にも歴史的にも大切な場所ですからね。モスク周辺だけでなく、トプカプ宮殿など観光地のまわりにもたくさんいました(銃をもっている警官も……!)。


背景に、半年ほど前にこの旧市街でテロが起きたことが関係しているのだと思います。人が多く、重要な宗教施設が集中するこのエリアは、悲しいですがテロの標的になりやすいのでしょう。だからこそ、厳重警戒されています。

②モスクが24時間営業
営業という言い方はおそらく正しくないですが、アヤソフィアやブルーモスクなどは24時間開いていると聞きました。私自身は夜に出歩くことはなかったのですが、ライトアップもされてとても美しいそうです。


ここに挙げたモスクはどちらも有名で規模が大きいため、観光客も信者の方も集まるでしょう。自然と夜まで警官が万全体制で巡回しています。周りのお店も、客が入るので開いています。ですが宗教施設のため、いくら夜とはいえパーティー会場と化すことはありません。特殊な環境が作り上げた治安の良さなのだと感じました。

③観光客が多すぎる
大げさに表現すると、大きな広場などでは7:3の割合で観光客だったと思います。自分たちも観光客なので想像しやすいと思いますが、観光客は、基本的には犯罪に手を染めません(お金があるし、強制送還されちゃいますしね!笑)。また観光目的なので、わざわざ犯罪など起こさないでしょう。


さらに、旧市街の大きな広場はディズニーランドより混んでいます!!!旧市街にはトラムが走っているのですが、走行中のトラムすれすれに人が歩いているくらいの混雑です。あまりにも人目が多いですし、走って逃げることも困難なのでスリが起きにくい環境だと感じました。





では、一度も危ない目に合わなかったのかというと……ぼったくり絨毯屋に連れ込まれそうにはなりました(笑)これについては後日お話しようと思います。でもそれ以外に危ない目にあったことはなく、慣れてきてからはほぼ日本と同じ感覚で過ごせたかなと思います。パスポートも、初日は服の中に着けたウエストポーチに予備のクレカとともに仕込んでいましたが、2日目からは普通にカバンにしまうだけで大丈夫と判断するくらい、平和な環境だったと感じています(とはいえカバンのチャックには気を付けるようにしていましたが)。バザールなどでも、クレカを切る時はどのお店でも必ず店員さんが価格の確認のために画面を見せてくれましたし、言われているより安全な地域だな、というのが私の感想です。





この体験から学んだことは、ネットで得られる海外旅行の情報は本当に限られているということ。イスタンブールとはいえ広いです。今回の私の場合「イスタンブールの旧市街エリア」ピンポイントの情報が探せたらよかったのですが、エリアを絞るとサンプルが少なくて比較が難しいですし、古い記事だと参考になりません(実際に参考にした3年前の記事でさえ、行ってみたら大きく違っていました)。

それならエリアは少し広めで検索しても……と思いますが、イスタンブールは広いです。ロンドンやパリなども同じでしょう。例えばイスタンブールの場合、旧市街ではどこでも英語が通じましたが新市街では一歩大通りを外れると英語が通じず、また治安も悪いと聞いたことがあります。こんなことを言ったらキリがないですが、旧市街ですら、中心地を少し外れた道で「1人だったらちょっと怖いかも」と感じた場所もありました。

つまり、ピンポイントの現地情報を見つけるのは困難だということ。大切なのは、自分の目で見て判断することです。もちろん事前リサーチは大切ですが、参考程度にとどめるくらいがちょうどいいように感じました。現地では、人々の様子をよく見て、どれくらい安全なのか、どこまで自分の「常識」の行動が通用するかを見極める。現地人だけでなく、観光客の服装や振る舞いもとても参考になります。よく観察し、柔軟に行動を変更しましょう。身を守れるのはもちろん、自分の常識が壊れていくサッパリした感覚にヤミツキになりますよ!





最後に、これからイスタンブール旧市街に行く人にアドバイス……ブランドものを身に着けていても安全とはいえ、旧市街では値札がついていないお店も多いです。お金持ちと思われたらふっかけられますし、値引きがしにくくなるかも。
そして地元の人曰く、グランドバザールはスリが多いしぼったくりも日常茶飯事とのことです。信じるか信じないかはあなた次第。ひとつの参考として持ち帰ってくだされば嬉しいです。素敵なイスタンブール旅行を!


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