ガイドブックに書いてある「その国の文化」は、いわば一般的なこと。実際に行くと、自分の体感覚で「え、こんなことある!?」なんていう予想外の出会いがあるのです。良くも悪くもね。

今回は、私がイスタンブール旅行で感じたローカルな文化の違いを3つ、お届けします。


1. タバコ!タバコ!タバコ!
イスタンブールには、分煙という概念は存在しません。街中、喫煙者だらけ!3秒ごとに煙を吸い込むようなありさまでした。まともに呼吸していたら、喉が焼けます。私は2日目ですでに辛くなり、ジュースを飲もうとしたら喉にしみて飲めない、煙をかぐと咳がとまらないという症状に襲われました。


対策方法は2つ。1つ目は、マスクをすること。しかしイスタンブールでマスクをしていた人は1日1人見たかどうかのレベルなので、あまりオススメしません。確実に煙をブロックできることは間違いなしですけどね。代替案として、煙に気づいたらスカーフで鼻を覆う、または息を止めるのがベストかと思っています(私はこれらの方法で随分と症状が良くなりました)。


どのみち女性の場合、アヤソフィアなど観光の目玉になるモスクなどではスカーフが必須ですし、一枚持っておくと便利ですよ。さすがはイスラム圏の国であり、お洒落なものがそこらじゅうで売っています。質やお値段、柄は様々。お気に入りのものを見つけてくださいね。


モスクでは頭に、それ以外では首元や肩に🎶

水色のものは綿で、緑のものはシルクです。


2. 店員さんが若い
バザールの店先から博物館の売店まで、店先で高校生くらいの子を見つける頻度が高かったことが印象的でした。家族経営なのでしょうか?


でも客引きの激しさは、若手の店員さんよりおじさま店員のほうが積極的だった気がします。何となく、おじさま店員のほうが気さくに話しかけてくるイメージで、若手は控えめで質問されたことに対しては丁寧に答えてくれた印象です。


特に、オスマン帝国の衣装を着て写真が撮れる写真感の前で、衣装を着て立っていた客引きのお兄ちゃんのやらされてる感がすごかったのが面白かったです。きらびやかな衣装に包まれた、やる気のなさそうな顔ときたら……!客引きにウンザリしたら、若手の店員さんのいるお店が狙い目です。あまり話しかけられなくてすみます。

3. 野良犬・野良猫パラダイス!
イスタンブールには、野良犬や野良猫がたくさんいます!まるで地元民のように普通の顔で歩いている様子が1番のカルチャーショックでした。野良犬なんて、見たことありますか?



注目したいのが、耳についた黄色のタグ。詳しくは知りませんが、予防接種等を済ませている印なのでしょう。どの子の耳にもついていたので、とりあえず一安心。人慣れしているようで、地元民にも観光客にもよく撫でられていました。見て、この警戒心のなさ……!

帰国後に調べたところ、トルコでは犬猫の殺処分をゼロにする取り組みとして、このように地域全体で動物を可愛がっているようです。


人と動物が、当たり前のように共生している社会。厳しいしつけなどがなくても、このように自由にのんびり過ごせているわんちゃん達は彼らなりのルールの中で上手に生きられるのでしょうね。吠えたりイタズラしたりなどせず、おおらかな振る舞いで街に溶け込んでいました。逆に人間社会の中に無理に組み込もうとするから、人間都合のしつけや「飼いやすい・飼いにくい」のような基準ができてしまうのだと思いました。


そして猫ちゃんもたくさん。1匹だけ耳に切り込みのある子に会ったのですが、この子は飼い猫だったのでしょうか。トルコ人はよく猫を可愛がっているイメージ。ガイドブックに「トルコ人は猫に呼びかける時「ピシピシピシ!」と言う」と書いてありましたが、本当にそう呼びかけて食べ物をやっていました。なんだか感激。




ひとつ注意なのが、トルコは狂犬病がまだある国だということ。イスタンブールのわんちゃん猫ちゃん達は行政に管理されている雰囲気(特に犬は)でしたが、注意するに越したことはありません。私は、さすがに犬は怖くて触れず……。猫は何度か撫でましたが、嚙まれないように口元を避けたり、引っかかれないような位置を死守したりと細心の注意を払いました。異文化への接触(物理)に命をかけたような気分です。


みなさんも、動物との触れ合いは自己責任で……。事前に情報を集めたり、現地の人の行動を観察したりして判断しましょう。偉そうに言える立場ではないですが、基本的には触らないほうがいいです……!


以上、トルコの道端文化3選でした🎶

みなさんも、旅行先で感じた異文化があったらコメントで教えてくださいね✨