「局地戦で終わりたくない」と思った日

 

正直、今でもまだ頭の中を整理しきれていません。

 

先日、カンブリア宮殿に出演したり、世界最高峰デザイン賞も受賞されてるDG TAKANO の高野社長の講義に参加してきました。「プレミスデザイン」という考え方を、実際にママ金融投資家の櫻井かすみさんへの公開コーチングを通して見せてくださる、という会でした。

 

いちばん最初に刺さったのはこの言葉です。

 

「今立っている場所は、そもそも正しいのか」

 

私たちって、つい「どうやってもっと良くするか」ばかり考えてしまいますよね。売上を伸ばすには。もっと知ってもらうには。もっと喜んでもらうには。

 

でも高野さんが言っていたのは、その前の話でした。そもそも、今立っている土俵は合っているのか。がむしゃらに頑張っても、間違った場所で頑張っていたら、報われないんじゃないか、と。

 

耳が痛かったです。

 

櫻井さんの公開コーチングを聞きながら、何度も自分に置き換えていました。ChocoRekoは今、何屋なんだろう。糀とカカオでチョコレートを作る会社、というだけでいいんだろうか。

 

その中で、高野さんがふと言った一言がずっと残っています。

 

「局地戦で終わりたくないよね」

その瞬間、自分の中で何かがつながった感覚がありました。私が本当に届けたいのは、チョコレートそのものというより、「EAT TO REMEMBER WHO YOU ARE. 自分を思い出す、ひとくちを。」という、あの言葉そのものなんだと思います。

 

食べるものを変えて、私は自分の人生の健康を取り戻しました。

その体験があったから、今チョコレートを作っています。若い頃は、濃く短く生きたいっていう風に思ってました。

 

でも50歳を過ぎた今、私がいなくなってもこの考え方だけは誰かの中に残っていてほしい。
そんなことをぼんやり考えるようになってきたんです。
それは私が12歳の時からずっと悩んでいて、

30歳の時にやっと見つけた答えだったから。

 

実はそのすぐ後、別の機会で「思いやり」についての話を聞く機会がありました。

 

昔、お母さんに「相手のことを思いなさいよ」って言われたような、すごくシンプルな話。でも大人になって立派な肩書きやパソコンで仕事をするようになると、社会や会社の枠みたいなものの常識があたりまえに入り込んできて、コミュニケーションの基本、対ひとりの人間ということを忘れてしまうんですよね。

 

言葉やアイデアには、必ず文脈がついてくる。同じものでも、置く場所を間違えると伝わらない。銀座に置くべき服を相模原に置いてしまったら、途端に浮いてしまうように。そして、イノベーションって大きなことじゃなくて、目の前の小さな課題をちょっと直すものとして持っておくことなんだ、というお話でした。

 

「局地戦で終わりたくない」と思ったすぐあとに、その"終わらせない"ための手がかりをもらったような気がしています。大きな話にしなくていい。むしろ、目の前の一人を思うことの方が、遠くまで届くのかもしれません。

 

まだ答えは出ていません。でも「今の立ち位置を疑ってみる」というだけで、見える景色がずいぶん変わるんだな、と実感した数日でした。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


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