コロナ禍になり、バイト先の大江戸温泉も休館になり、収入がなくなった。

 














緊急事態宣言の間は家で自粛生活をしていたが、宣言が開けてまたバイト復活しても、またすぐに休館になったり、お客さんが全然来ないので、シフトも以前程入れなくなった。

 
















国には国の事情があり、医者には医者の事情があり、バイト先にはバイト先の事情がある。
















 

それぞれに事情があるのだ。












 





それと同時に、自分にも事情がある。











 






生活をしなければいけない。






 











かと言って、感染リスクのありそうな仕事はしたくない。

 















満員電車も、感染しそうだから乗りたくない。

 















何か良いバイトはないだろうか?















 

今まで色んなバイトをして来た。















ビルの清掃

居酒屋

スナックのような所

工場の流れ作業

運送

葬儀屋

警備

交通誘導

牛丼屋

レンタルビデオ屋

テレアポ

設計

コンビニ

街コンスタッフ

メールオペレーター

着ぐるみ

大江戸温泉
















芸人は、売れてない間は当然収入がないのでバイトをしなければいけない。

 








 








色んなバイトをしてきたが、やっぱり出来るだけ楽で、楽しいバイトがいい(笑)






 







でもそんなバイトなかなかない。






 









そんな時、大江戸バイトで一緒だったTAIGAさんがウーバーを始めたという話を聞いた。

 















それで色々と詳しい話を聞くと、人との接触も少ないし、好きな時間に働けるし融通も利く。

 
















これは良いバイトだ!!!

















 

と思って、僕もウーバーを始めた。
















 

しかもウーバーの凄い所は、面接がない所だ。

 

















アプリをダウンロードして、必要な手続きをスマホですれば、もう働ける。

 















履歴書を書く必要もない。






 











めんどくさい先輩とかもいない。
















 

新しいバイト先でまた人間関係を築く必要もない。

 
















最高じゃないか!!!!!






 










バイト初日、





 










僕はママチャリでウーバーをした。

















 

お店でお弁当を受け取って、お客さんに届ける。

 

















ただのお使いだ(笑)
















 

これでお金貰えるなんて最高じゃないか!!!

 















だが、






 











たった数件行っただけで、

 















体中が筋肉痛で痛くなって来た(笑)

 














ママチャリで色んな所に何時間も移動するというのは、体力的にキツかった。

 














もちろん坂道もある。

 















僕はバキバキの体のまま、なんとかがんばった。

 















日も落ちて少し薄暗くなって来た時、事件は起こった。















 

また注文が入り、お店でお弁当を受け取り、











 





地図に表示されたお客さんの家までママチャリを走らせた。





 





 






ハァハァハァ




 

 










ハァハァハァ





 

 










あれ????

 





 









ほんとにここか?????

 






 










なんだここは???





 

 











家なんて全然ないぞ???

 






 









地図に表示されている場所に到着したら、

 

 

 














なんとそこは、

 

 

 















墓場だった(笑)


















いや、墓場て!!!
















どういう事???

















世にも奇妙な物語的な???



















幽霊が注文してた的な??

















色んな人に聞くと、これはウーバーあるあるだった。



















お客さんが家の住所を記入忘れしてたり、間違って入力していたりすると、AIが判断して、家の場所が墓場とかになったりするのがよくあるらしい。


















その時も調べたら住所の間違いだった。
















そんな事もありつつ、僕はそれからもウーバーで食い繋ぐ事になるのであった。















が、
















ある日、僕の体に異変が起こった。











 






急に熱が出たのだ。






 














39度ぐらいの熱が出た。




















 

今のご時世的に、コロナになってしまったのかと思った。

 




















僕は急いで病院へ行き、検査をしてもらったが、コロナではなかった。











 








ではいったい何なのだ????


















 

僕は改めて自分の体に何か異変はなかったか、色々遡って考えた。

 


















最近の異変と言えば、体が少しだるかった。

 

















倦怠感というやつだ。


















 

これは普通にウーバーとかで毎日動き回っているから疲れているのか、年齢的にジジイだからかと思っていた。

 
















そしてもう1つは、


















 

おしっこをする時に、少し違和感を感じていた。

 


















でも何も心当たりはなかった。

















 

もしかしたら何かばい菌が入ったのか???

 















とにかく違和感があったのは確かだったから、一応泌尿器科に行ってみた。
















 

検査をしたが、異常はなかった。





 












なんなんだろう??

 


















その病院では、尿検査と、診察をしたのだが、診察は、ただ話をしただけで、実際に患部を調べてもらった訳ではなかった。

















 

30代ぐらいの男性の先生だった。





 












僕は、










 





え???

 
















見なくていいの????

 















それで分かるの???

 
















と少し疑問に思った。

















 

その先生の態度や所作を見て、















 

こいつめんどくさいから手を抜いてるな??

 















と感じた。
















 

僕は念の為、別の泌尿器科に行ってみる事にした。

 

















そこは80代ぐらいのおじいちゃんの先生だった。

 















尿検査もしたが、





 












診察の時、僕の話を聞いた後、

 

 














そのジジイに、

 

 

 

 

 















指を肛門にぶちこまれた(笑)

 

 

 
















イタタタタタ!!!!!!!

 
















 

うぐ!!!!!

 

 

 
















そのジジイは続けて肛門をグリグリした(笑)

 

 



















「前立腺が腫れてるねー」





 














「こりゃ熱出るわ」






 













と言った。

 

 

 














そう、

 

 













僕は、















「前立腺炎」


だった。

 

 














前立腺が腫れていたのだ。

 

 
















前立腺が腫れる事によって高熱が出ていたのだ。

 














しかも、





 











原因は、


















ウーバーだった(笑)






 











前立腺炎になる原因は、

















 

長時間座る仕事をしていたり、股間を圧迫する事だった。

 
















まさにウーバーがそれに当てはまる。

















 

長時間自転車に乗り、座りっぱなしだ。












 








そしてサドルで圧迫されている。












 







これは職業病みたいなもんなのかなと思った。

 

















僕はしばらくウーバーを休む事にした。

















 

薬を飲んで、しばらく休んだら体調は戻って行った。

 















そして僕はウーバーに復帰し、


















サドルから少し股間を浮かしながらママチャリを漕いでいるのだった(笑)









 

 

 




そんな2020年、昨年のM1ファイナリストぺこぱが、大ブレイクを果たした。