「ちょっと!何処まで行くのよ!」
彼女は歩き疲れた。
しかし目の前を歩く男は足を止めない。
しかも、どんなに歩いても花畑が途切れることはなかった。
「ねぇってば!」
話しかけても答えない彼につい叫んだ。
そんな彼女に観念したのか、彼は足を止め、彼女に向き直る。
ぱぁっと顔を明るくした彼女に彼は静かに一言。
「あと少しだ」
そう言うとまた向き直って歩き始めた。
「なっ…」
予想外の冷たさに、彼女は顔を真っ赤にする。
「いくらなんでもそれはないでしょ!!」
「……」
しかし彼は答えないまま、すたすたと歩いていく。
「ちょっと!聞いてるの!?ねぇってば!」
「……」
どんなに叫んでも応えないので、渋々歩くことにした。
「ここだ」
もう限界だ、そう思っていると、彼の低い声が聞こえてきた。
それを待っていた!
そう思いながら彼女は顔をあげた。
そして、首をかしげる。
「…ホントにここ?」
目の前には、ぼろぼろな小屋が今にも崩れそうに建っている。
彼は至って平然としている。
「そうだが?」
「『そうだが』って、こんなの今にも壊れそうじゃない!私は嫌よ!こんなところに入るなんて」
しかし返ってきたのは冷徹な言葉だった。
「なら来なくていい。後悔しても知らないが。」
そう言いきると、彼は小屋の中に入った。「えっ?ちょっ、ねぇ!!」
「う~」
彼が入ってしばらくたったが、小屋の中には入る気にはなれなかった。
「入った瞬間倒れてこないかしら…そんなの絶対嫌よ…」
自分が入ったとたん、がらがらって崩れてきたらと思うとぞっとする。
「でも気になるし…」
だが、中に何があるのかも知りたい。
「ああ、私は何て欲張りなの」
頭を両手で覆い、考える。
「そうだわっ!」
彼女はひらめいた。
「そうよっ!この手があったわ。今までなんで思い付かなかったのかしら」
そう言いながら右手に力を込める。
「壊れてくるのが嫌なら、先に壊しちゃえばいいのよ」
「はぁぁぁぁあ!!!!!!」
渾身の力を込めて、小屋の壁を壊そうとしたとき、後ろから強引に引き戻された。
もう赤ずきん、関係無くなりましたねー!
なんか主人公も赤ずきんぽくないし。
第一まだ名前出てこないし(^_^;)
題名変えた方がいいかな…( ̄○ ̄;)