こじんまりとした映画館が好きです!
トリップ気分を味わえる気がして笑
以下、内容にふれます
「ぶどうのなみだ」
おなじく三島有紀子監督・脚本×大泉洋主演×北海道!の前作、
「しあわせのパン」が、
わたし的には好きだったので、
観に行きました~。
北海道、空知で暮らす兄弟の話です。
父親から譲り受けた畑で、お兄ちゃんアオ(大泉洋)がワインのぶどうをつくっていて、弟くんのロク(染谷将太)が小麦粉をつくっている。一度は家を出たが、難聴により指揮者の道を断念し、畑に帰ってきたアオ。別名黒いダイヤ、ピノノワールからのワイン作りに四苦八苦。
ある日、その畑のとなりの土地をザクザク掘り始める女の人(安藤裕子)が登場∑(゚Д゚)キャンピングカーで寝泊まりする彼女はエリカと名乗り、なぜかアンモナイトの化石を探していて…。
…というのがざっくりしたあらすじ。
しあわせのパンは、結構ふんわりしたテイストだったので、そんな感じをイメージして観に行ったのですが、それよりはだいぶビターな感じ。
アオがストイックだからかな~。
怒りっぽいし!
入り口のところで、全体的な雰囲気についていけるかが、分かれ道かなあ、と。衣装や、小道具、背景、さらには登場人物(特に近隣の方々)…舞台設定がどことなくファンタジーなので^_^;ヨーロッパとか、絵本の中とか、そんな感じ。話がややビター、主人公も重めなことも手伝ってか、ファンタジーっぽさが浮き出て見えなくもない。
思えばしあわせのパンもそうだったのかもしれないけれど、舞台がお店だった+主人公がふわっとしていた+お客様が普通っぽかった…ので、あまり感じませんでした。パンおいしそうだったあ(余談)!
間違っても、
「ワイナリーを開くにあたり、大泉洋はこの道具を買い集めたのかあ、この服どこで買ったのかなあ、自分でセレクトしたのかなあ…」
なんて、考えてはいけません。
私は最初、ちょっと考えました…笑
いやいやこういう世界だから!と納得してからは慣れました。
慣れてしまえば、設定や展開の非現実さ(音楽隊とか、樽のプレゼントとか )にもまあ頷けて、今度は逆にアオのストイックさから垣間見える現実感に驚いたり笑
弟くんとエリカさんの空気感や存在感が、かなり助けてくれたような気がします。
エリカさんの名前のエピソード。
ぶくぶくしているワインを上から見るシーン。
広々とした畑や、ぶどう。ぶどうのなみだ、などなど風景。
エリカさんの料理。
アオがエリカさんにワインをもっていくラスト近くのシーン。
父、兄弟の盾やらトロフィーやらのエピソード。
…あたりが、印象にのこっています。
あと、アオがぶどうに詰め寄るシーンは色々な意味で忘れられない…。
ファンタジーがやや苦手なわたしには、しあわせのパンのほうが好きでしたが…。
もし次回作もあるならばやはり観てみたいです。