「…翔真?」
「どこ…?」
私は、校舎の屋上を歩いていた。
すると、少し離れたところに、手すりにもたれ掛かって、空を見ている人影がある。
「あっ!いた!」
小走りに駆け寄ると、思った通り、翔真だった。
「自分が呼び出したくせに、こっちに探させるなんて!」
本当は、怒ってるわけじゃないけど、おこったふりをしてみた。
「………」
反応なし…。
「聞いてるの?」
「今日の空は曇ってるな…。」
…いきなりなんだよっ!?
あっ!もしかして…
「昨日のこと考えてたんでしょ?」
「そうだよ。昨日の夜は、雲がひとつもなくて、星がきれいに見えた。」
「そうだったね。」
私は、翔真と一緒に、公園の丘から、星空を見た。
ほんとにきれいな星だった。
「あのときみたいな星は、今度いつ出るんだろう。」
翔真は、星が好きだ。
私は、そんな彼にひかれている。
「星を見てたときの、千咲はすごく…」
「なに?」
「…なんでもないっ!」
翔真は、ちょっと顔を赤く染めながら、あわてて言った。
こういうところがいいんだよなぁ。
そんな翔真をみながら、私はそんなことを考えていた。
いつまでも変わらない翔真。
これからも変わらないでほしいな。
