先日、トルコのコンヤという町に行ってきました。大都市の一つですが、イスラム色の強い保守的な土地柄です。

用事があってトルコ人のMさんとお話をしていると、お昼時になりました。Mさんがコンヤ名物のエトリエクメキを食べたことがあるかときくのでたぶんないと思うと答えました。
では一緒に食べに行こうということになり出かけました。

小さな大衆食堂でメニューはエトリエクメキしかないところです。観光客が行くような清潔なレストランではありません。でも、地元の職人やネクタイとスーツを着たビジネスマンで賑わっていて、私たちもテーブルがあくまで立って待ちました。

ようやく座ることができ、おしゃべりをして料理を待ちます。その間もお客さんが入れ替わり立ち替わり。

ようやくエトリエクメキが運ばれてきました。ピザを細長~くしたようなものです。以前一度だけ食べたことがあるのを思い出しました。
でも、このお店のエトリエクメキは確かにうまい! 賑わう理由がわかります。地元の名士も来るようです。

さてさて、食事も終わり支払いをしようとすると、お店の人が「もう支払いは済んでいますよ。○○さんが払って行ったよ」と。
○○さんを私は全く知りません。Mさんも支払いが終わってることを知らないようでした。○○さんとMさんが知り合いかどうかはわかりません。

昔、70年代や80年代にトルコを旅行した外国人の旅行記などで、田舎の食堂で食べていると、見ず知らずの村の人が名乗ることなく、旅行者のためにそーっと支払いを済ませていた、という話を読んだことがあります。経験したことのある年配の人からもそういう話を昔聞いたことがあります。

私は90年代にトルコに住んでいたことがあります。また2011年からトルコに住んでいます。普段、お茶をごちそうになることはよくありますが、全く名乗ることなく、食事をごちそうするという粋な計らいは初めて経験しました。

昔ながらの旅人をもてなす伝統がコンヤでは、まだ残っているのかもしれません。

昨今、日本は観光客が増えていますが、私もできる範囲で親戚にしようと思いました。

(今回は写真もなく、小学生の作文のような体験記になってしまいました。)