その①、その②の続き。



 電話中に母が何度かくしゃみをした。




私「何? 風邪?」

母『ううん。大丈夫』
 

 しかしその後には咳を連発。


 母は風邪をこじらせると喉が酷く荒れて声が出なくなってしまったりするので心配になる私。


 季節の移り変わりの時期だからかなって思っていた丁度その時に、あちら側で姉が帰宅したらしく声が聞こえてきた。



姉『ただいまー』

母『あ、姉ちゃんの帰って来た。声聞くね?』
 (訳:あ、姉ちゃんが帰って来た。声を聞くか?)

私「いや、よかよ」
 (訳:いや、いいよ)

姉『あ? お母さん、何て恰好でおっとね』
 (訳:あ? お母さん、何という格好でいるの?)

母『いや、がつから電話が掛かってきて……』


 その会話を聞いて、何か嫌な予感がした私。


私「母さん? 今何処におると?」
 (訳:母さん? 今何処にいるの?)

母『え? 風呂場』

私「……どがん恰好ばしとると?」
 (訳:……どんな恰好をしているの?)

母『下着一枚』

私「……だっけんがさっきからくしゃみだの咳だのしよるったい! 何でそがん恰好でおっとね!!?
 (訳:……だからさっきからくしゃみだの咳だのしてたのか! 何でそんな恰好でいるの!!?)

母『だってがつから電話が掛かってきとったけんが~』
 (訳:だってがつから電話が掛かってきてたから~)

私「私との電話より、先に何か着らんね!!
 (訳:私との電話より、先に何かを着なさい!!)





 ただでさえ風邪をこじらせやすい体質のくせによぉぉぉぉぉ!!
















 母には服を着てもらいまた電話を開始した。





 自分のことより、娘の電話を優先してくれるのは何か嬉しいような気がしなくないこともないが……先にさ、自分のことしようよ……私は逃げないからさ……。


















 本当に久しぶりにした電話だった。

 まぁ、仕事や学校で忙しくて出来なかったってのもあるんだけどさ。





 電話って、すると相手に会いたくなるから困るもんだ。