そういえば、
モーツァルト作曲のオペラ「コシ ファン トゥッテ」(K.558)の中にも、
ココア(cioccolatte)が出てきますよ![]()
ナポリを舞台にしたお話しで、
女だって、
恋人が遠くに行ってしまったら浮気しちゃうよ、
という内容。
わかる、わかる。そんな恋人を待っていたら、
婚期を逃してしまいますものね
。
ナポリは、モーツァルトにとって、
1770年にお父様と旅した街でもあります。
「コシ ファン トゥッテ」初演の1790年には想い出の街と
なっていたことでしょう。
台本は
、ロレンツォ ダ ポンテ。
「フィガロの結婚」や「ドンジョバンニ」でも、
モーツァルトとコラボしているイタリア人の詩人&作家です。
モーツァルトとコラボしていた頃は、
ウィーンに移住しておりました。
ココア(cioccolatte)が出てくるのは、
第一幕 第八景のレチタティーヴォ(朗唱)
。
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DESPINA Che vita maledetta
È il far la cameriera!
なんていやな暮らしなの、
小間使いやってるなんて!
Dal mattino alla sera
Si fa, si suda, si lavora, e poi
Di tanto che si fa nulla è per noi;
È mezz’ora, che sbatto;
Il cioccolatte è fatto, ed a me tocca
Restar ad odorarlo a secca bocca?
朝から晩まで
せかせかして、汗し、働き、そのあげく
どんなにやっても、
なんにも自分のためじゃないんだから、
今だって掻き回して半時間よ、
ココアはできたけど、それであたしにくるのは、
口に入らないで、匂い嗅いでるだけってわけ?
Non è forse la mia come la vostra,
O garbate signore,
Che a voi dessi l’essenza, e a me l’odore?
もしやあたしの口はあなた様がたのと同じでなくて、
お上品なお嬢様がた、
まさかあなた様がたには中身を差し上げ、
あたしには匂いってこと?
Per Bacco vo’assaggiarlo:
Com’è bono!
(Si forbe la bocca)
Vien gente.
O ciel, son le padrone!
ええい、味見してやるわ、
なんておいしい!
(口をぬぐう)
人が来る。
あらあら、お嬢様がただ!
※オペラ対訳ライブラリー コシ・ファン・トゥッテ 音楽の友社より
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小間使いのデスピーナが、
フィオルディリージとドラベッラという二人のお嬢様がたの朝食用に
ココア(cioccolatte)を半時間も泡だてたのに、
口に入らない
ってぼやいてますね。
この後、デスピーナは二人のお嬢様がたに
トレイにのせたココア(cioccolatte)を差し出しますが、
ドラベッラお嬢様が床に投げつけてしまいます![]()
。
恋人がナポリを出て行った八つ当たりか![]()
(フィオルディリージお嬢様の恋人もドラベッラお嬢様の恋人一緒に
ナポリを出ていきました。)
ああ、デスピーナの半時間の泡だて作業が無駄に!
この時代は高価だったはずのココア(cioccolatte)が、もったいない![]()
食器も、もったいない![]()
ココア(cioccolatte)の原料、カカオ豆に含まれるテオブロミンには、
精神を落ち着かせる力が期待できるとか
。
恋の病にもぴったりなんです![]()
もし、私がドラベッラなら、
まずココア(cioccolatte)を飲んで
クールダウンかな・・・。
デスピーナにおかわりもお願いしちゃうかも・・・![]()
ころっと丸く、翼が生えたみたいに軽いモーツァルトの音、音、音
