③ | 水蜜桃と毒林檎

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2時間半後、新宿駅に到着。そのまま山手線で確か恵比寿まで行き、そこで地下鉄銀座線に乗り換えた。銀座線を使うのは初めてだった。

築地の駅に着くと、友達二人と無事に合流した。Xのライヴで知り合った 千葉の子達。駅は献花に並ぶファンが続々と到着し、混雑していた。地上に出たら小雨が降っていた。近くのコンビニは品薄状態。傘も無い。とりあえず東京都指定のゴミ袋を買った。雨よけに応用するため。

深夜にもかかわらず、すでに長い長い列が出来ていた。築地本願寺を先頭に、そこから道に沿って列が伸びていた。雨の中を5分ほど歩くとようやく列の最後尾に着いた。隅田川沿いの遊歩道、雨に濡れた道の上にゴミ袋を広げて座った。

ただ朝を待つ。後ろにもどんどん人が並ぶ。夜だけど明るかった。途中でコンビニに行ったのか、深夜のかちどき橋を歩いた記憶がある。

並んでいた周りのファンには愛知から来た集団、九州から一人で来た女の子がいた。愛知からの集団はヤンキーらしく、バイクでSilent Jealousyが弾けるって自慢してた(どういう風にだろう…)あとは自分の族の名前がアダムスファミリーだとかなんとか(※関係者の方、いらっしゃったらすみません…)そんなことをずっと大声で話していて、その一角だけ妙に盛り上がっていた。次第に一人で九州から来た女の子がその人達に気に入られ、あたしの友達二人も会話に加わったりして、何だか合コン状態になった。そんな光景をあたしは静かに眺めていた。喧騒に少しウンザリしつつ。

空が徐々に白くなり、朝がやって来た。雨はいつの間にかあがっていた。あたしはその時髪に少し青を入れていたため、明るくなった時に見たら、雨で青色が流れ落ちていてびっくりした。顔に色が付いてしまっていて、慌てて拭き取った。

並んでから7・8時間経った頃列が動き出した。ノロノロと少しずつ歩いては止まる。その繰り返し。前夜とは打って変わり、照り付ける太陽。徹夜だし、暑いし、ぼんやりした。

大分時間が経った後、ついに本願寺の敷地に入った。花が無い人には白いカーネーションが一本渡されるが、あたしは花束を持参したのでそれを胸に抱えた。満員電車のような混雑の中を前に進んで行く。

いよいよ献花。