70代で自然妊娠、出産するという、
ありえない内容の漫画なんだけど、
出産、育児の内容は
すごく共感できて、何歳でも親の悩みは変わらんのだなと、
すっかり気に入って読んでいる。
*以下少々ネタバレ
とはいえ、
70代で育児をするわけなので、
自分の体力の問題とか負い目とか、
残りの人生のこととか、
そういう問題に直面していくのね。
奥さんが無理がたたって倒れ生死をさまよい、
なんとか回復し退院するも、
体が思うように動かず、
自己嫌悪するシーン。
親になる資格。
私もすごくそれは、晴子を亡くした時から
心の何処かにずっとオモリのように引っかかってて、
それでもゆきのを産み、今お腹に赤ちゃんがいて。
でも、自信がなくなると、
やっぱり同じように思うことがある。
窓越しに見える旦那さんの涙にもぐっとくる。
それでも旦那さんはこう答える。
親になる資格なんてそんなんあるかどうかは分からんけど、
生まれてきたい子どもがいて、
お腹を貸してあげて、
親にしてもらうんだよね。
当たり前かもしれないことだけど、
すごく心に沁みたシーンです。
こういう、どう考えても設定はフィクションなのに、
感情の描写が丁寧で、
まるで本当の出来事のように、自分のことのように引き込まれる漫画、
好きです。