浜松市整理収納アドバイザー松崎陽子です。

収納で特にお悩みが多い箇所と言えば、紛れもなく「キッチン収納」が挙げられます。

キッチンは、家の中でも唯一作業するスペースであり、主婦にとっての家事時間を左右すると言っても過言ではない場所だからです。

主婦歴18年の私は、新婚当初から家を建てて暫くは、このキッチン収納に散々泣いていました。

とにかくどこに何を置けば良いのかわからない。

救世主は100均収納だと、暇を見つけては100均へ行き収納ケースを買い漁る日々。

で、片づいたかと言うと片づかない。

何をどうしたら使いやすく生まれ変わるのかわからない。

誰か教えて欲しいと心から願っていました。

多くの現場では、過去の私のようにキッチン収納がわからず、使いにくさを感じている方がおられます。

その気持ち、痛いほどわかる自分がいます。

キッチン収納がうまくいかない最大の理由は、「モノの多さ」にあります。

これは、間違いない事実。

食材、調理器具、下ごしらえ用品、いくつも出てくる保存容器、最大の難関は、食器です。

これらが適量を超えていると、瞬く間にキッチン収納のハードルは上がります。

いつの間にやら増えているキッチン雑貨たちは、普段の調理を助けてくれるでしょうか？

むしろ、スペースを奪い、管理に手間がかかる、それは掃除のしにくさに繋がっているのです。

片づけレッスンでは、そうした適量を超えたモノたちを全て取り出し、厳選していただきます。

頭から湯気が出るほどの片づけは、最大７時間を要したことも。

キッチンの片づけで7時間を想像してみて欲しいのですが。

もう、終わった後は、お客様も私も思考能力ゼロ。

驚くのは、そのお客様はその後夜まで片づけを続けていたという。。。

冷静に考えてみたら、それだけの時間を要するほどのモノの量ということです。

片づけられないのではなく、物理的に無理なのです。

その後のお客様は、見事にキッチンをすベて片づけきり、リセット習慣もつけてリバウンドのないキッチンを手に入れられました。

根こそぎ、モノの量を見直すことで、二度と片づけの悩みからさようなら！

収納のテクニックは、実はほんのわずか。

モノの量を見直すだけで、そのハードルはグッと下がります。

「でも、その量をどうやって見分けるのか」が疑問として挙げられる。

目安として挙げられるのは

・作業台には何も置かない。（調理中作業がスムーズに捗るため）

・収納スペースは2割から3割の余裕を持つ。（空きスペースを作るため）

忙しい方ほど、その余裕はある方が良い。

オープン棚なら、5割が理想的です。

これだけのざっくりとしたルールでも、とても大切な目安となるのです。

補足を挙げるとしたら、収納は小さなケースをいくつも用意するよりも、容量のあるケースを揃えた方が収納力が増します。

具体的には、100均のケースは収納量は限られている為、コストをかけてでも耐久性があり、容量のあるモノを揃えた方が良いです。

我が家では、IKEAやニトリで買い揃えています。

以前の我が家の吊り戸棚

100均のケースがずらっと並んでいる。

これはこれで悪くはないのですが・・・

現在の我が家の吊り戸棚。

収納ケースを変えただけで、収納力は倍以上増したのに、スッキリ感は変わらない。

吊り戸棚ストッカーを使い、高さのあるモノも収納できるようになりました。

ケースでゾーンを分けて、定位置が分かりやすくなりました。

容量のあるケースを揃えることで、ストレスなく収納できるのです。

上から一段目は頻度の低いアイテムを配置。

いきなり収納を作ることはとても難しいです。

まずは、その「量」に注目して、多すぎる場合は減らすことが大前提。

減らすこととは、捨てること。

捨てることが苦手でできない場合、一度別のスペースなどに保管して、様子を見ることもできますね。

今、使用しているモノやないと困るモノからピックアップするとさらに基準がわかりやすくなります。

スッキリの条件は、余裕ある空間と収納スペースが大前提であることをぜひ念頭に置いて進めてみてください。

それは、必ず収納迷子から卒業できる大きなきっかけになるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

何度も繰り返す片づけのリバウンド。

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