こんにちは
ずっと読みたいと思っていたこちらの本を読みました。
非行少年たちの中には、生まれつきの認知機能が弱く、世界が歪んで見えていて、なかなか社会に馴染めず生きづらさを感じていて、いじめを受けたり、友達ができなかったりする子が多いようです。
さらに家庭環境が良くない場合は居場所もなくて、道徳的に正しいことも愛情を持って教えてもらえず、ストレスで罪の意識もなく犯罪に走ってしまうこともあるみたいですね。
こういう「境界知能」の人は、人口の1割くらいはいるそうです。
非行に走らないとしても、日々生活していくのに生きづらさを感じてしまう人はたくさんいるということです。
私もこれまで頑張っても頑張っても勉強できない子供たちをたくさん見てきたので、すごく共感できるポイントが多い本でした。
生まれつきの能力の差は確かにあることは、認識しておかないといけないと思います。
勉強に関しては、やればやっただけ成長はしていくので、自分の限界まで頑張ってみる価値はもちろんあります。
ただ、「その子なり」の成長になるので、頑張れば全員が難関大学に行けるわけではないのです。
だから、頑張っている子に対して、「周りの子はできるのに何でこの子はできないんだろう」という気持ちを親御さんは持ってはいけないと思います。口には出さなくても、そういう圧があると、子供はきっとプレッシャーを感じるでしょう。
私は小さいころから、忘れ物が多く、遅刻も多く、先を見越して行動できない、一度に1つのことしかできないという特性を持っていて、勉強は当然のごとくビリでしたが、焦らず見守ってくれた親には感謝しています。失敗からたくさんのことを学び、社会人になるころにはマルチタスクもこなせるようになりましたし、もちろん時間も普通に守れますし。
「ケーキが3等分できない」のは、もちろん生まれつきの認知能力もあると思いますが、例えば、小さいころから家族の中で喧嘩にならないようにお菓子を切り分ける習慣があったら自然に身につく気もするし、愛情あふれる家庭環境も大事だよな、と読みながら思いました。
「遺伝」よりは「環境」が大事だと経験上思います。
ただ、主人や他のイタリア人に、非行少年が分けたケーキの絵を見せると、
「大して大きさ変わらないじゃん」
「1番大きいケーキはじゃんけんで勝った人が食べれば良いじゃん」
「その切り方の何がやばいの?!」
みたいな反応だったのです。
もしかして、ケーキが3等分できないことに衝撃を受けてしまう日本人にこそ、おおらかさが足りないのかも、と思ってしまいました。
日本社会が異常にハードモードなのかもしれませんね。
イタリアだったら、遅刻なんて普通だし、日本人から見ると適当な人ばかりです。じっとしてられないし、人が話し終わる前に割って入るし日本だと責められそうな特性も、イタリアだと普通です。
こんな感じで、文化もいろいろなので、生きづらさを感じている人は、いろんな世界を見てみた方が良いかも知れませんね。
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東京外国語大学卒業→イタリアに住む→イタリアで結婚→複数の塾で教室長→家庭教師として独立→2023年再びイタリアへ!
大学受験、高校受験の英語を中心に教えています。
公立中学で落ちこぼれでしたが、大学に行けるレベルになりました。
その経験を生かして家庭教師をしています。
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イタリア語、フランス語、スペイン語、ギリシア語、マルタ語、ハンガリー語など、言語を勉強するのが趣味です。(英検1級、イタリア語検定1級)大学入試問題を解くのも大好きです