私が5歳のころ
両親は離婚しました。
それから父と暮らすこともゆっくりと話すこともありませんでした
私の父は歌が好きで若い頃は歌手になりたくて数々のオーディションを受けてはいつも2位でデビューできなかったと聞いていました
「お父さんってそんなにいいものなの?」
幼い私がそんな言葉を書いたものが机の上にあったそうです
育ての母であった祖母はそれをみて切なくなったと言っていました。
父親ってどんな存在だろう。どんなものなのだろう。
時々会うこともありましたが、なかなか距離を縮めるもこともできずちょっと2時間お茶して「元気でね」という会話をするような関係でした。
歳を重ねてくると、いろんな出会いの中で気づかされることも多く、親との関係が改善できたら
「もっと自分の中で何かが変われるのでは」
と思いました。
そしてある時思ったのです。
親が喜ぶことを考えてみよう。
「年老いて元気がなくなった父を元気づけるにはどうしたらいいだろう。。」
「そうだ!!私のイベントに招待してもう一度歌ってもらおう!」
そして実現したのが
Familia Collection vol.1
ファミリアメンバーにも協力していただき本当に
愛いっぱいのパーティを開催することができました!
もちろん主役は皆様一人一人なのですが、
この日は父にとってきっと一生忘れる事のできない
日になったことでしょう
「祥子を宜しくお願いします」
頭をさげる父
「お前はすごいな。。」
こんな笑顔の父は初めて見ました
触れる事ができなかった娘とこうして一緒に過ごせる日が
くるとは。。
飛行機が恐くて乗れなかった父が、窓側にすわればよかったと言うほど、富士山を見る余裕ができるほどになっていました
また福岡にくることを約束してくれました。
心からありがとう